早稲田大学人間科学部3年の男子学生(22)とみられるツイッターユーザーが、京都市の伏見稲荷大社で撮影した全裸写真などを投稿し、騒ぎになっている。窃盗住居侵入まで告白しており、早大では、在籍するかを含めて事実関係を調べている。

ツイッターやフェイスブックでは、飲食店の冷蔵庫に入ったり、公共の場所で全裸になったりする行為が社会問題にもなった。そして、今度は、問題視される行為が大量に見つかるという、考えられないようなケースが出てきた。

「千本鳥居にケンカ売ってきた」

飲食店内でホストクラブの男性たちが全裸になった写真が載った騒ぎが最近あったためか、2013年9月7日ごろになって、3か月ほど前のツイートがにわかに注目を集めた。

そこでは、伏見稲荷大社の名所になっている千本鳥居の中で、若い男性が全裸になって、後ろ向きのポーズを決めている写真がアップされていたのだ。ツイートには、「千本鳥居にケンカ売ってきた」とあった。投稿日時は、6月15日の朝6時半過ぎになっていることから、その前に撮られたらしい。この写真が話題になると、ネット上では、「罰当たりだ」といった非難が巻き起り、ツイッターが炎上した。

その後、過去のツイートで本名らしき名前を名乗っているのが分かり、同じ名前のフェイスブックも見つかった。プロフィール欄では、早大生だと自己紹介しており、フェイスブックの内容がツイートの情報とも合うため、ネット上では、早大生の行為だと騒ぎになった。

過去のツイートをみると、このユーザーは、ほかの場所でも全裸になっていた。スノーボードを滑りながらも脱いでおり、12年10月22日には、神奈川県内のトンネルでもポーズを決めている写真があった。そこでは、「幽霊とやらを思いっきり挑発してきてやったぜ」とつぶやいており、千本鳥居での写真も同じような動機の可能性があるようだ。

早大「在籍するかを含めて調査中」

このユーザーは、最近の「バカッター」騒ぎにも、あまり頓着していなかったらしい。2013年8月25日には、伊豆でイセエビを密漁していたこともツイッターで告白していた。

水中メガネを着け、ヤスで刺したイセエビを掲げてガッツポーズを取り、「俺らのサバイバルはレベルがちげーよ」と自慢していた。翌26日には、イセエビの巣を見つけて10匹ぐらい捕まえたと明かし、友人と一緒にイセエビ料理を楽しんだとする写真も載せている。

静岡県の水産資源課によると、イセエビは沿岸漁協に漁業権があり、一般人が獲ることは漁業法違反になる。警察などが逮捕することもあり、20万円以下の罰金になるそうだ。水中メガネを使ってヤスで獲ることも禁止されていることを明らかにした。

ユーザーは、佐渡でもサザエを大量に獲ったと告白している。ツイッターでは、家族から密漁を指摘されたことを明かしており、違法であることを知っていたようだ。

「犯罪自慢」は、これだけに留まらない。人間科学部のある早大・所沢キャンパスに狭山湖から向かう途中の果樹園でブドウを盗んだと告白したり、別の日には、キャンプ場から道具をいろいろ盗んだうえ、施設に侵入して無料でシャワーを浴びたとしたりしていた。このほか、母校のプールで深夜に遊泳する、大阪の路上で寝ていた高齢者男性を踏みつける、とした写真なども投稿していた。

今回の騒ぎを受けて、ユーザーはツイッターアカウントなどを閉鎖している。早大生がこんな行為を次々にしているというのは、本当なのか。

早大の広報課では、取材に対し、ユーザーが在籍するかも含めて調査中としながらも、こう答えた。

「事実とすれば、重大な事案ですので、共犯がいるかなど、できるだけ早く調べるつもりです。その結果を踏まえ、事実であれば、学則に則って、停学や退学などといった処分を慎重に検討したいと考えています」