AKB48公式モバイルサイト6周年記念公演を終えて、出演したAKB48の13〜14期研究生と最年長研究生である峯岸みなみ(前列中央)が記念撮影。メンバーたちが持っているのは、この公演の観客におみやげとして配られた特製タオル(デザインはAKB48・チームAの渡辺麻友)。
このタオルは当日来場しなかった方も、モバイルサイトの月額会員になり応募すれば、抽選で15名にプレゼントのチャンスがあります(応募締め切りは2013年8月14日23時59分)。モバイルサイトへは、この写真の記事のリンクからどうぞ!

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2013年7月28日、秋葉原のAKB48劇場にて、エキサイトの運営する「AKB48公式モバイルサイト」の開設から6周年を記念する公演が行なわれた。上演されたのは、AKB48研究生による「パジャマドライブ」。もともとはAKB48のチームBのためにつくられたセットリストで、その後はSKE48のチームE、インドネシア・ジャカルタのJKT48、そして今年3月からはAKB48の研究生の公演と各グループ間で継承されてきた。

昨年のモバイルサイト5周年記念公演(2012年7月20日)は、愛知からこの公演を観るためだけに上京した私だが、今年はAKB48モバイルサイトのぱんちょさん(劇場公演のカメラマンとしてもおなじみ)から、「DMM.com AKB48 LIVE!! ON DEMAND」で生配信があると教えられ、自宅にいながらの観覧となった。ちなみにDMMではこれまで、AKB48の劇場公演はアーカイブという形で終演後の配信のみにとどまっていたのが、7月22日の篠田麻里子卒業公演から生配信が始まったばかり。

なお7月28日は、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2013」(通称・TIF)の2日目でもあった。これまた現地には行けないけど、ニコニコ生放送でライブの様子を視聴して、18時からはAKBの生配信へと移動することにした。絵に描いたような地方の「在宅ヲタ」っぷりで恐縮である。

そんなわけで、この日は昼前からずーっとTIFの中継を見ながら「ベイビーレイズは、アメ横女学園(NHKの朝ドラ『あまちゃん』に登場する架空のアイドルグループ)のシャドウ(代役)で『暦の上ではディセンバー』を歌っているという設定なのね」、「ええっ、グラビアアイドルの篠崎愛(AeLL.というグループに所属)ってこんなに歌がうまいのか!」、「アイドリング!!!の河村唯が、メタルバンドでギターを担当するお父さんと共演してる!」などと一人盛りあがっていたのだが、好事魔多し。17時前に、急にうちのネットが不調を訴える。サポートセンターに問い合わせて、あれこれ調べてみたものの、結局原因がわからないままAKB48の開演時間が来てしまう。

あいかわらず動画が映らなかったり、映っても途中で止まったりするので、どうしたものかと思っていると、ふとDMMでの配信はスマートフォンでも見られるということに気づく。ただ、専用のアプリが必要だと知り、あわててスマホにダウンロードしたりとバタバタしてしまう。やっとスマホで公演を見始めたものの、さすがに3G通信では結構きついものがあった。そうこうしているあいだに、パソコンのネットのほうが復活していて、無事見ることができたからよかったのだけれども。

そんな個人的な事情はともかく、公演そのものは非常に楽しめた。いや当初、「昨年の記念公演はチームKだったのに、今年は研究生公演なのか」と少し落胆してしまった私が間違っておりました。反省します。

今回出演したのは研究生のうち13〜14期のメンバーに加えて峯岸みなみという布陣。もう、これで新しいチームを結成してもいいんじゃないの? って気もするほど、みんな結束してるし、メンバーそれぞれ集団のなかでキャラ分けができている。

AKB48の1期生である峯岸みなみも、研究生公演のなかでいいポジションを得たなとしみじみ感じた。TIFでのHKT48のステージを見ていてもそうだったが、AKB48本体の出身である指原莉乃や多田愛佳が、若い後輩たちをサポートしつつも、ときにはいじられる対象になったりと、よい関係を築いている。ほかの姉妹グループでも、SKE48のチームEに松井玲奈が、NMB48のチームMに山田菜々がという具合に、年少者の多いチームへ先輩メンバーが移籍・加入するケースが目立つ。それも上記のような役割を期待されてのことだろう。

さて、公演は名曲「初日」(アニメ「AKB0048」でもたびたび使われていた)で幕を開け、さらに3曲続けて披露。そのあとでの自己紹介のトークテーマは、記念公演らしく「もしモバイルサイト内で自分が主役で企画をつくるとしたらどうする?」。いきなり岩立沙穂の、「(自分の好物の)イナゴの佃煮を持って先輩方を突撃して食べてもらう」という企画にカウンターパンチを食らわされる。そうそう、グーグルプラスでもたびたび彼女のお弁当のイナゴは話題になっていたよね。

食べ物関連ではほかにも、梅田綾乃の「白米が好きなので、白米の上に何が合うか色々試す」、前田美月の「嫌いな食べ物を克服するコーナー」といった企画があがった。前田企画の具体例は、自分ではなく「(岡田)奈々だったらトマトが嫌いだから、私が超たくさんトマトを食べさせて克服させる」と、なかなかにスパルタだったけど(笑)。

その岡田奈々は、「研究生全力変顔コーナー」を提案。これは1週間に一人、各メンバーが自分のなかで全力の変顔を掲載、誰がいちばんいい変顔かファンに投票してもらうというもの。これに対して、茂木忍が「私が断トツ一位をもらってしまうので、茂木だけの変顔ギャラリーがあったらいいなと思うんですけど、私の変顔が嫌いな方もいらっしゃると思うので実現は難しいかも」と、自信があるような、ないような発言。たしかに「茂木忍 変顔」で検索すると、あかん、この顔はハイレベルすぎる……。

自己紹介のあとはユニット曲のパート、さらにMCを挟んで後半のステージに入る。ここでの「Two years later」〜「命の使い道」〜「キスして損しちゃったわ」という流れは、数ある48グループのセットリストのなかでも私のなかでは上位に来るほど好きなのだが、いまのAKBの研究生ぐらい平均年齢が若くないとやっぱりハマらないなとは思う。

ステージ後半、3度挟まれたMCのテーマはそれぞれ「6年前何してた?」、「いつも携帯してるもの」(+メンバーたちと終演後に劇場で記念撮影できるプレゼントが当たる抽選会)、それから「本日の感想」。モバイルサイトが開設された6年前、当時中学生だった峯岸はすでにAKB48として活動していたものの、さすがにそれ以外のメンバーのほとんどは小学生だった。峯岸とのかかわりで感慨深かったのは、「本日の感想」のなかで高島祐利奈が、去年のモバイルサイト5周年記念公演にも、アンダー(代役)として峯岸と同じステージに立っていたと話していたこと。「(この1年で)いろんなできごとがあったなって思いました」という締めの発言が何だか意味深であった。

「いつも携帯してるもの」というテーマも面白くて、小嶋真子が、尊敬する先輩である島崎遥香の写真と答えたのに対し、篠崎彩奈は、同じく研究生の村山彩希(ゆいり)の写真を携帯の待ち受けにしていると告白、ちょっとした騒ぎに(笑)。また、岩立沙穂は「筆記用具」と回答。その理由は、メイクポーチなどを忘れてほかのメンバーから借りたとき、一筆「ありがとう」とかコメントを添えられるような女性になりたいからだとか。どうしよう、さっきのイナゴの話といい、私のなかで岩立さんの好感度がグングン上昇しているのですが。推しになってもいいですか?

モバイルサイト6周年記念公演は、いつものセットリストどおりアンコールの「白いシャツ」で終わりかと思いきや、今回は延長戦として「研究生なら知ってて当たり前 AKBイントロドン」という企画に突入。司会の峯岸と橋本耀(ひかり)がそれぞれチームを率い、AKB48の楽曲のイントロクイズで勝負するというもの。勝利チームへの賞品はディズニーランドのチケットとあって、メンバーたちの目の色も変わる。

でも、これがなかなか勝負がつかない。さすがみんな各公演のアンダー出演などで鍛えられているだけあって、すぐに曲名や振りが出てくる。やがて、峯岸と橋本がそれぞれ指名するメンバーが答えるというルールに変更、最終問題は、司会2人の対決になるのだが……その予想外の結果は、DMMにてこの公演が目下販売中なので、そちらでぜひチェックを! それにしても峯岸の思い切りのよさには、あらためて驚かされました。

今回の公演では、彼女たちが仲の良さとともに、互いに切磋琢磨していることも伝わってきた。いまは同じステージに立っている彼女たちも、いずれは昇格して各チームに振り分けられるはず。そう考えると、このチームを見られるのもいまのうちなのだ。その刹那を楽しむことこそ、アイドルの醍醐味のひとつだともいえる。今度はぜひ劇場にて生で観たいです!(近藤正高)

■AKB48公式モバイルサイト