中国版ツイッターを運営する新浪の中国スーパーリーグに関する情報を伝える公式アカウント・中国足球が、北京で13日に行われたAFCチャンピオンズリーグのグループリーグ第2節の試合後、サンフレッチェ広島の選手がマスク姿でインタビューに応じたことを伝えた。

 試合はアウェーである北京で行われたが、大気汚染の問題を心配してか、サンフレッチェ広島の選手が試合終了後のインタビューにマスク姿で応じたところ、中国のネットユーザーから「負けは負けだよ。まさか空気が悪いせいだとでも言いたいのか?」という意見が殺到、マスク姿に憤りを感じた中国人から多くの非難が寄せられた。

 さらに強く非難するユーザーもおり、「オレ達はお前らが放射能を北京に持ってくることのほうが恐いんだよ!」、「中国スーパーリーグのチームは、日本での試合の際には防護服を着ていくことを提案する」など、日本の放射能汚染問題と絡めたコメントもあった。

 しかし、マスク姿を擁護するコメントもあり、「日本人はちょっと風邪(かぜ)をひいたり、人が多い所に行くだけでもマスクを着用する。東京の地下鉄でも同様だ。だから別に驚くことじゃない」と、日本の事情を知っているユーザーからのコメントがあった。

 サンフレッチェ広島の選手がマスクを着用した理由は不明だが、マスクを見る限りでは簡易的な衛生マスクでなく、密着性の高いカップ型マスクのようだ。

 ネットユーザーたちのコメントを見る限り、非難しているのは「マスクを着用しながらインタービューを受けた」という礼儀的なことではなく、単純に「マスクを着用した」という点らしい。

 仮にマスク着用の理由が北京の「PM2.5」対策だったとしても、プロのサッカー選手が自らの体を大気汚染から守るためにマスクをすることはごく当然であり、決して非難されることではないと思われる。(編集担当:畠山栄)