女子アナ出身の丸川珠代自民党参院議員(41)が、6月26日に男児を出産した。ところが、夫の大塚拓前衆院議員が大々的にブログで報告したことから、思わぬ悪評が飛び出している。
 というのも、丸川氏が出産したのは同日の午後2時台。『消費税増税法案』の衆院採決寸前で、与野党幹部が固唾を呑んで見守っている真っ最中だったからだ。
 「翌日に埼玉9区の支部長を務める大塚が、ブログで『採決の真っ最中に生まれ、宿命のようなものを感じる』『胸を張ってバトンを渡せる国を創らなければ』と報告した。この日は、小沢元代表らの離党に与野党執行部が震え上がっていた日。それで、『夫婦揃って政局そっちのけか』との批判が噴出したのです」(自民党議員)

 ただし、ブーイングが上がる理由は、間の悪さだけではないようだ。実は丸川氏には、過去の政局時にも数々の前科があるのだ。
 別の自民党議員が言う。
 「2人は'08年6月16日に小泉、安倍、森元首相などの国会議員を招き、大々的な披露宴を行った。ところが2日前に死者・不明者23人、重軽傷者約450人を出した『岩手・宮城内陸地震』が発生。また、約1週間前には『秋葉原通り魔事件』も起きていた。加えて福田内閣は問責決議が可決されて火の車で、周囲からは『延期できねぇのか?』『政局も理解できないバカか?』と散々だったのです」

 政治部記者もこう話す。
 「丸川は初当選の折、米国赴任から帰国後の女子アナ時代に一度も選挙に行かなかったことが発覚。さらに'10年には、参院本会議で鳩山首相に『ルーピー(=愚か者)』とヤジを飛ばし問題となった。要は、今回の批判には『あんたは、いつもそう!』という意味合いが強いのです」

 もっとも、今回の出産で旦那の大塚氏は久方ぶりに脚光を浴びたが、選挙活動は振るってはいないようだ。
 「地方議員選挙や成人式、資金集めパーティーには顔を出しているが、そのほかはプラプラしている。大塚靴一族の御曹司だから、『悲壮感がない』と言う地元有権者もいるほど。そのため、次の選挙も危ないと見る向きが多いのです」(同)

 今や政界は大混乱。泰然自若のほうが、当選確率は上がるのかも。