いつの間にやら定着した「上から目線」という言葉。たいていは言われた方が黙ってしまう、会話破壊に使える言葉です。言われた方は何かしゃくにさわりませんか?特におっさんがワコード(若人)に言われた時に何て言い返せば良いの、とおやじ友人に聞かれました。

私もとても不快に感じる「上から目線」。言われてうれしいのはマリコ様くらいで、それ以外の場面ではすごく頭の悪い表現なんですが、あまりに獏とし過ぎていて反論も難しい言葉だと思います。
数年前、NHKで「就職難をぶっとばせ」という番組がありました。そこに参加していたある中小企業の社長さんが「社会ってのは、仕事ってのはやり甲斐とかだけじゃないんだよ」みたいな発言をしていました。実に味のある、私は説得力ある言葉だなと思っていると、やはり参加者の一人・就活中だという学生が「なんでそんな上から目線なんスか」「上から目線で話さないで」と一言で否定していました。

年長者や目上の人、人生の先輩に対する敬意なんてのは、もはや昭和の遺物なんでしょうかね。
私が生まれ育った東京の下町では、何だか正体のわからないおっさんが町には必ずいて、私ら下町の子供たちは訳もわからず説教されたりしてました。中には全身総彫りの白髪頭のおじいちゃんなんかもフツーに銭湯に来ていて、何となくそんな大人との付き合いを、子供ながらに学び取った気がします。
ふぁっしょんで強くなりたくてたとぉー入れましたぁみたいな元モデルさんとはだいぶ根性違うんだろうという迫力ある倶利伽羅紋々でした。

中小企業何て目の内に入らない就活生さんにとって、中小企業の社長なんて何も学ぶものは無い、単なるうっとおしいおっさんなのかも知れません。

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