「青山フラワーマーケット」の「売れ続けるしくみ」を読み解く/金森 努
街中で花屋の店先を見ると、ふと心が和む。無論、その花を買って帰れば家の中がぱっと明るくなる。しかし、花ビジネスの舞台裏は熾烈なようだ。日本経済新聞のコラムから読み取ってみよう。
3月5日付、ベンチャー欄の「起業の軌跡」というコラムは首都圏を中心に生花店「青山フラワーマーケット」を77店舗展開するパーク・コーポレーション創業社長の井上英明氏の話だった。
同氏はトライアスロンのアスリートであり、そのレースやトレーニングとビジネスの関係などが書かれているが、そこはとりあえず軽〜くスルーさせていただく。
記事のサブタイトルに注目だ。「生花店、回転率上げ低価格実現」とある。Facebookで同店の話題を出したら、「(業界の象徴的店である高級店)日比谷花壇は店頭を眺めるだけだが、青山フラワーマーケットは頻繁に利用する」という声がいくつも寄せられた。記事本文にある「普段使いの花」というポジショニングを見事に獲得しているのである。それは安いというイメージだけでなく、実際に「平均客単価は1500円とギフト主体の生花店に比べて3分の1に満たない典型的な薄利多売」であるという。
「売上=客数×客単価×回転率」。安い価格で多くの客を集客し、「普段使い」という気軽なポジショニングでリピートを促進する。結果、客単価が低くとも売上は高くなるというのは道理だ。だが、「利益=売上−コスト」である。利益をひねり出す仕組みはどうなっているのか。
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3月5日付、ベンチャー欄の「起業の軌跡」というコラムは首都圏を中心に生花店「青山フラワーマーケット」を77店舗展開するパーク・コーポレーション創業社長の井上英明氏の話だった。
同氏はトライアスロンのアスリートであり、そのレースやトレーニングとビジネスの関係などが書かれているが、そこはとりあえず軽〜くスルーさせていただく。
「売上=客数×客単価×回転率」。安い価格で多くの客を集客し、「普段使い」という気軽なポジショニングでリピートを促進する。結果、客単価が低くとも売上は高くなるというのは道理だ。だが、「利益=売上−コスト」である。利益をひねり出す仕組みはどうなっているのか。
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