アメリカと日本の伝統が出会って生まれたステテコ、『ネオテコ』。

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基本的に、家にいる時はジャージだったりパーカーだったりスウェットだったり。それも、上は紫色のパーカーで、下は赤色のジャージとか、極めてハチャメチャなコーディネートばかりで……。
まぁ家にいる分にはいいのだけど、ふとコンビニに行きたくなるタイミングが面倒臭い。その為だけに、わざわざ着替えなくちゃいけないから。あと、宅配便が届いた時も気が引ける。シミの付いたスウェットや穴が開いたパンツを身に着けてることが多く、見ず知らずの人相手でもバツが悪いのだ。

そういう意味で、これは最高の部屋着! 少し早いが、今春からはこれを試してみたい。あのヘインズが春夏シーズン向けとして、新しいステテコ『ネオテコ』なるルームウェアを展開しているらしいのだ。

このコラボ、極めて新しい。何しろ、アメリカ生まれのヘインズと日本の伝統「ステテコ」の出会いである。それにしても、どうしてヘインズがステテコ? 同社に伺ってみた。
「ヘインズでは、2011年春夏アイテムから『ネオテコ』を発売しております。既にその時、ステテコ流行の兆しは見えつつありましたが、まだそこまで柄のバリエーション等も少なく、素材等に工夫を凝らしてファッショナブルに進化させる余地があると睨んでいました。勿論『アメリカ生まれのヘインズが、あえて日本の衣類であるステテコに目を付けるというのも面白い』という思いもあり、開発に着手しました」(担当者)
昨年の春夏には、和風やアロハ調の派手な柄から、ストライプなどの取り入れやすい柄まで全16種を展開。さらっとした肌触りのちりめん素材や、やわらかくて心地良いレーヨン素材など、素材使いにも工夫を凝らしたそうだ。

そして、2012年。今年は日本伝統の織物・クレープ素材(吸汗性・速乾性があり、肌触りが心地良いのが特徴)を使用し、肌に張り付きにくく涼しげなものが発表されるという。湿度の高い日本の夏に相性ぴったりの、『ネオテコ』の登場だ。
「もともとステテコは“ズボン下”ですから、汗を吸収し、ズボンへの汗の付着を防いで快適に過ごせるという機能があります。この点は、他のルームウェアより優れた要素だと考えています」(担当者)

そして、ファッション面について。『ネオテコ』のコンセプトは「ステテコを、もっと楽しく、もっと多彩なシーンでオープンにファッショナブルに」である。機能性で古くから愛されてきたステテコを、同社は「部屋ではもちろんくつろげて、リゾートシーンにもマッチする、楽しいアイテム」に進化させているのだ。ちなみに今年のモデルとして登場するのは、「和柄」と「アロハ」と「カモ(迷彩)」。まさしく、“アメリカと日本の融合”じゃないですか!
「大人の方にとっては、ステテコといえば白やベージュのイメージのある方も多いと思いますが、もっとオシャレに楽しんでもいいじゃないか、という提案です」(担当者)

こんなオシャレステテコに飛びつくのは、当然若者が多いよう。主な購入層は、やはり10〜30代だそうだ。ところで、『ネオテコ』はメンズのみなのだろうか?
「女性用としては展開しておりませんが、前開きがなく、華やかでユニセックスで着ていただけるアイテムも多数ございますので、サイズが合えば、女性にも着こなしていただけると思います」(担当者)
実際、彼氏の分とペアで購入した女性もいた模様。

そんな『ネオテコ』は全国の量販店、ジーンズカジュアル専門店、公式オンラインストアにて2月下旬より販売されるという。価格はボトムスが1,900円(税抜き)、コーディネートアイテムとして販売されるTシャツとタンクトップが1,500円(税抜き)。

個人的には、カモプリントがいい感じ。これでゆったりまったり、リゾート地を闊歩したい。ぶっちゃけ、誰も私がステテコを穿いているとは思うまい……。
(寺西ジャジューカ)