インテリアにもなじむエコ加湿器「ルームミスト」

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暦の上ではもうすっかり春だが、まだまだ寒さは厳しい。暖房器具の使用で部屋の乾燥が気になる人も多いのでは。

乾燥を和らげるのに便利な加湿器だが、そのタイプもさまざま。最近は電気を使わないエコロジーな加湿器が注目を集めている。

昨年12月に発売された「自然加湿ルームミスト」もそのひとつ。専用の楕円トレーに水を注いでおくと、上部の加湿フィルターが水を吸い、自然に空気中に蒸発する仕組み。電気を使わないので、節電になるのはもちろん、音もなく静か。寝るときや音楽鑑賞などのリラックスタイムを邪魔しないのも大きなメリットだ。

同商品を開発・販売しているのは、楽器販売や音楽教室運営などを展開する宮地楽器。なぜ、楽器店が加湿器? と不思議に思い、同社の担当者に話を聞くと、
「“レッスン室が乾燥していると喉を痛めやすい”という音楽教室からの声や、“ピアノはデリケートな楽器温度なので湿度変化によって調律が狂ってしまう”というピアノ調律師の声がきっかけです」
最初は一般的な電気式加湿器を導入してみたものの、騒音や過加湿、水中の不純物などを噴霧してしまい、音楽教室のレッスン室には不向きだったという。
「楽器店の場合、閉店後の店内で加湿器を止めるとまた乾燥し、かえって楽器に負担をかけてしまいます」
楽器店や音楽教室でも使える条件に合う加湿器がないなら作るしかない――そんな想いから生まれたのが、このルームミスト。もともとは音楽教室への配慮がきっかけだったが、電気を使わないので安心安全、エコロジー。つまり、楽器はもちろん、人にも環境にもやさしい。

使用環境にもよるが、加湿器1台で約6畳の部屋を24時間うるおしてくれる。加湿量は1日最大400mlで、コップ1杯の自然蒸発量の約15倍もの加湿力にあたるそう。お手入れは水の補給時に、加湿器フィルターとトレー・スタンドを流水で洗うだけといたって簡単だ。

また、デザインカットされた数種類の加湿フィルターを並べることでオリジナルの風景が造れるのも特長。里山の風景をメインにした「ルームミスト ふるさと」(3,465円)のほか、キャラクター商品として「ルームミスト ディズニー」「ルームミスト ハローキティ」の3種類がある。

商品は宮地楽器オンラインショップや東急ハンズ(※一部店舗のぞく)などで販売中。すでに反響も多く、「寝室に置いても音がないので気にならない」「枕元に置いて、朝の喉の痛みが和らいだ」など、とくに寝るときに活用している人が多いよう。

単に置くだけでなく、飾る楽しさもあるエコな加湿器。肌も心もいやされそうです。
(古屋江美子)