ワインと楽しむために……。大人の“塩バウムクーヘン”
以前、ダウンタウンが「甘辛煮、どないやねん!」、「甘いんか辛いんか、わからへん」と突然言い出してたのを見て、爆笑したことがある。
確かに「どっちだよ?」という気もするが、相反するテイストが微妙なバランスで融合すると奇跡が起こる。私は、甘辛煮が大好きだな。
そして、このスイーツは“甘塩味”。兵庫県丹波市のバウムクーヘン専門店「まさゆめさかゆめ」は、昨年9月より『塩ばあむ sale・pepe』なるメニューを発売しているそうだ。
これは、一言で説明すると“塩バウムクーヘン”。フランスの塩ケーキ「ケークサレ」を元に考案されたスイーツだという。
「バウムクーヘンを作る際、砂糖分が無いとやはり膨らみません。原料の砂糖を極端に少なくする分、トレハロースを使用しています。ですので、全く甘みを無くすということはなく“甘塩味”といったお味です」(同店・葉山店長)
私はてっきり、バウムクーヘンは“甘い”ものとばかり思っていた。しかし、コレにはしょっぱさもある。一体、何でこんなスイーツを作ろうと思ったのだろう?
「ワインに合うバウムクーヘンを考えたいと思いました。個人的にワイン会に出席することが多く、『ワインと合う何か』を考えるようになったんです」(葉山店長)
そこで思い出したのが、パンとチーズがワイン会に出される風景。これらと同じように、ワインに合うバウムクーヘンを開発したいと考えたのだ。
そこから、同店は積極的に動き出す。まず「関西チーズプロフェッショナル協会」の副会長にお願いし、3種類のチーズを選定してもらった。
1つ目は、バターの代わりに使うクリームチーズ。2つ目は「ペコリーノ」という、フランス料理で塩代わりに使われるチーズ。3つ目は「グリエール」という、グラタンやキッシュに使われるチーズである。
これらを用いて出来上がった“塩バウムクーヘン”には、どのような反響が寄せられているのだろう?
「『ワインによく合う!』、『珍しい』、『初めての塩味』という“賛”のお声の一方、『チーズ臭くて無理』、『変な味』、『ぱさぱさしている』といったお声もいただいております」(葉山店長)
しかし、この“ぱさぱさ感”が功を奏している面も。「ぱさぱさ感がワインに合う」、「ワインと一緒に食べると本当に美味しい!」といったリアクションも、同店には寄せられているそうだ。
まぁハッキリ言って、自分で食べないと真実はわからない。……というわけで、私もお取り寄せしました。食べますよ。当然、ワインと共に!
まず実際にこの目で見ると、異様にこんがり! これは、バウムクーヘンなのか? もはや、お煎餅に見間違うほどの焼き上がりに見えるくらいで。これ、食べたらパリパリしないだろうな?
では、いただきます! うん、味は甘い。……いや! しょっぱい。……お? 甘いかも。違う! しょっぱ……。やっぱり、しょっぱいわ!! でも、鼻にはスイートな香りが漂ってくるのも事実で。不思議なバウムクーヘンだな(笑)。
そして所々に細かな黒点が見えるのだが、これはブラックペッパーらしい。バウムクーヘンなのに、スパイシー! しょっぱさだけでなく“辛み”があり、そのテイストが喉に響いてくる。
喉が渇いてきた。潤しますね、ワインで。……ゴクッ! あぁ、いいねぇ。すごく良い。ワインの甘みとバウムクーヘンのしょっぱさ(&辛さ)が混じり合い、私にとってはいい塩梅。バクバク、ゴクゴク行ってしまいました。
個人的には、ビールとの相性もバッチリだと思う。だって、ブラックペッパーも含まれてるんですもの!
そして、私からもう一つ。このバウムクーヘンは、“ぱさぱさ感”がいいと思うのだ。甘いバウムクーヘンを期待すると「ん?」と頭を傾げてしまうかもしれないけれど、このしょっぱさには“ぱさぱさ”が最適。しっとりしていたら、逆にミスマッチになる気がして……。私は、そう主張したい。
そんな『塩ばあむ sale・pepe』は、30代後半〜年配といった、いわゆる“大人”に好評の模様。
現在は、兵庫県丹波市と大阪府羽曳野市にある「野菜の会席料理 まさゆめさかゆめ」か、「備前焼割烹 八馬」(大阪府松原市)による店頭販売。もしくは楽天市場にてネット販売が受け付けられているという。価格は、2,310円(税込み)。
バウムクーヘンなんだけど、その先入観を取っ払って試していただきたい一品。初体験の、大人の“塩バウムクーヘン”でした。
(寺西ジャジューカ)
確かに「どっちだよ?」という気もするが、相反するテイストが微妙なバランスで融合すると奇跡が起こる。私は、甘辛煮が大好きだな。
そして、このスイーツは“甘塩味”。兵庫県丹波市のバウムクーヘン専門店「まさゆめさかゆめ」は、昨年9月より『塩ばあむ sale・pepe』なるメニューを発売しているそうだ。
これは、一言で説明すると“塩バウムクーヘン”。フランスの塩ケーキ「ケークサレ」を元に考案されたスイーツだという。
「バウムクーヘンを作る際、砂糖分が無いとやはり膨らみません。原料の砂糖を極端に少なくする分、トレハロースを使用しています。ですので、全く甘みを無くすということはなく“甘塩味”といったお味です」(同店・葉山店長)
「ワインに合うバウムクーヘンを考えたいと思いました。個人的にワイン会に出席することが多く、『ワインと合う何か』を考えるようになったんです」(葉山店長)
そこで思い出したのが、パンとチーズがワイン会に出される風景。これらと同じように、ワインに合うバウムクーヘンを開発したいと考えたのだ。
そこから、同店は積極的に動き出す。まず「関西チーズプロフェッショナル協会」の副会長にお願いし、3種類のチーズを選定してもらった。
1つ目は、バターの代わりに使うクリームチーズ。2つ目は「ペコリーノ」という、フランス料理で塩代わりに使われるチーズ。3つ目は「グリエール」という、グラタンやキッシュに使われるチーズである。
これらを用いて出来上がった“塩バウムクーヘン”には、どのような反響が寄せられているのだろう?
「『ワインによく合う!』、『珍しい』、『初めての塩味』という“賛”のお声の一方、『チーズ臭くて無理』、『変な味』、『ぱさぱさしている』といったお声もいただいております」(葉山店長)
しかし、この“ぱさぱさ感”が功を奏している面も。「ぱさぱさ感がワインに合う」、「ワインと一緒に食べると本当に美味しい!」といったリアクションも、同店には寄せられているそうだ。
まぁハッキリ言って、自分で食べないと真実はわからない。……というわけで、私もお取り寄せしました。食べますよ。当然、ワインと共に!
まず実際にこの目で見ると、異様にこんがり! これは、バウムクーヘンなのか? もはや、お煎餅に見間違うほどの焼き上がりに見えるくらいで。これ、食べたらパリパリしないだろうな?
では、いただきます! うん、味は甘い。……いや! しょっぱい。……お? 甘いかも。違う! しょっぱ……。やっぱり、しょっぱいわ!! でも、鼻にはスイートな香りが漂ってくるのも事実で。不思議なバウムクーヘンだな(笑)。
そして所々に細かな黒点が見えるのだが、これはブラックペッパーらしい。バウムクーヘンなのに、スパイシー! しょっぱさだけでなく“辛み”があり、そのテイストが喉に響いてくる。
喉が渇いてきた。潤しますね、ワインで。……ゴクッ! あぁ、いいねぇ。すごく良い。ワインの甘みとバウムクーヘンのしょっぱさ(&辛さ)が混じり合い、私にとってはいい塩梅。バクバク、ゴクゴク行ってしまいました。
個人的には、ビールとの相性もバッチリだと思う。だって、ブラックペッパーも含まれてるんですもの!
そして、私からもう一つ。このバウムクーヘンは、“ぱさぱさ感”がいいと思うのだ。甘いバウムクーヘンを期待すると「ん?」と頭を傾げてしまうかもしれないけれど、このしょっぱさには“ぱさぱさ”が最適。しっとりしていたら、逆にミスマッチになる気がして……。私は、そう主張したい。
そんな『塩ばあむ sale・pepe』は、30代後半〜年配といった、いわゆる“大人”に好評の模様。
現在は、兵庫県丹波市と大阪府羽曳野市にある「野菜の会席料理 まさゆめさかゆめ」か、「備前焼割烹 八馬」(大阪府松原市)による店頭販売。もしくは楽天市場にてネット販売が受け付けられているという。価格は、2,310円(税込み)。
バウムクーヘンなんだけど、その先入観を取っ払って試していただきたい一品。初体験の、大人の“塩バウムクーヘン”でした。
(寺西ジャジューカ)