ツナグデザインの根津孝太さんが発起人となった、東日本大震災の被災地の子供たちに向けた復興支援活動「カーデザイナーにできること」では、5月21日に被災地でこどもたちに向けたミニ4駆の工作教室を開きました。場所は福島県二本松市のJICA二本松訓練所(独立行政法人 国際協力機構 二本松青年海外協力隊訓練所)で、男の子8人、女の子1人が参加。多くのデザイナーたちが支援のために製作した特別なミニ4駆の展示とともに、ボランティアの7人のデザイナーたちが子供たちの工作の手伝いをしました。


 当初は、被災地でおもちゃの工作教室を行うなど、迷惑になってしまうのではないか? という考えもよぎっていた根津さんたちでした。しかし参加した子供たちの保護者から「子供たちが集中して作っている姿に驚き、感動しました。ありがとうございました」といった言葉をもらい、安堵したようです。


 最後にはコース上で自分たちの作ったミニ4駆を走らせて、その想像以上の速さにびっくりし、子供たちの歓喜で盛り上がったとのことでした。イベントは午後2時からシャワー時間の5時ぎりぎりまで行われました。


 被災地ではどうしても我慢の多い日々となりかねませんが、子供たちの本来持っている好奇心をいかんなく発揮できる場をつくることも、非常に価値のあることとなったようです。また、現地の人たちではなかなか手のまわらないことで、ボランティアの活躍の場なのかもしれません。


(MATSUNAGA, Hironobu)



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