帰ってきた「GOPAN」、注文受付再開
■小麦価格高騰で注目を集める
2008年の世界的な小麦価格高騰で注目を浴びた米粉のパン。もっちりした食感が小麦粉で作るパンより美味しいと評判になった。「家庭でも簡単にお米でパンが作れたらいいのに」という願いがかなうライスブレッドクッカーが2010年11月に登場した。しかし、注文が殺到して生産が追いつかず、受け付けが一時見合わせの状態になってしまった。今月下旬、いよいよ注文受付が再開する。
三洋電機株式会社は、ライスブレッドクッカー「GOPAN」の注文受け付けを昨年12月1日以降一時見合わせていたが、4月27日から再開する。2010年11月11日の発売後約3週間で、翌年3月までの販売累計計画台数58,000台を越える注文があり生産が追いつかなくなっていたが、今回商品の増産体制が確立できた。
GOPANは家庭で気軽に米パンを作れる。まず米と水を米パン用パンケースに入れ、その中に砂糖、塩、ショートニングを加える。次に小麦グルテンとドライイーストを入れた自動投入ケースをセットして準備は完了。あとは、メニューボタンから「米パン」コースを選んでスタートボタンを押すだけ。約4時間後には、米パン1斤が焼き上がる。予約コースもあるので前日に焼き上がりの時刻をセットして、朝食に焼きたてのパンを食べられる。
■「ペースト状にする」新しいアイデアが「GOPAN」を誕生させた
米パンが簡単に作れる秘密は、世界初の全自動ミル機能。ミル羽根は約6,300回転/分のミル用モーターで反時計まわりに回転し、米をペースト状にする。もう1つのこね羽根は約400回転/分のこね用モーターで時計まわりに回転し、生地をこねる。回転数・回転方向が異なる2つの羽根を1つの回転軸で運転し、効率良く米パンを作るのだ。米パンだけで7種類のコースがあり、他にも普通の小麦パンが7コース、もちやジャムなどパン以外の調理も可能だ。
この「GOPAN」の開発ストーリーもおもしろく、その秘話は日経ビジネスの2010年12月20・27日号 No.1571「“ヒット”の読み方 作り方」などでも紹介されている。担当者の情熱と多くの人たちの助けで完成したヒット商品だ。
小麦パンよりカロリー控えめで食感が良い米パン。米から作れば1斤あたり約150円。約340円する市販の米粉パンよりかなり安い。ヘルシーで経済的な米パンをGOPANで是非作ってみよう。
オープン価格。実売価格は70,000〜80,000円前後。
■スペック
品 番:SPM-RB1000
ベーカリー用ヒーター消費電力:300W
こねモーター消費電力:110W/120W
ミルモーター消費電力:450W
本体寸法(mm):W354×D278×H387
予約タイマー:最大13時間(ベーカリーのみ)
質 量:約11kg
食パン容量:1斤
カラー(W):プレミアムホワイト
■ 三洋電機 GOPAN
http://jp.sanyo.com/gopan/
(牧田 亜紀子)
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