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 「HELMUT LANG(ヘルムート・ラング)」は、2010-11年秋冬シーズンよりメンズラインのクリエイティブディレクターに滝沢直己氏を起用した。「男らしい」デザインを特徴に展開アイテムを拡大し、メンズコレクションの刷新を図る。


■HELMUT LANG 2010-11AWメンズコレクション ルック画像はこちら
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 ファーストリテイリンググループのリンクインターナショナルが展開しているコンテンポラリーブランド「HELMUT LANG」は、これまでデザインを手掛けてきたMichael Colovos(マイケル・コロボス)とNicole Colovos(ニコル・コロボス)夫妻に代わり、メンズラインのクリエイティブディレクターとして新たに滝沢直己氏を迎え入れた。これは、滝沢氏がリンク・セオリー・ホールディングス代表取締役社長兼CEOの佐々木力氏と長年に渡り交流があったことがきっかけとなり、実現に至ったもの。滝沢氏は、「HELMUT LANGは、パリコレクションを発表していた80年代から興味のあるブランドだった。佐々木氏とは30年近い付き合いで、お互い話をしているうちに、自然な流れでメンズのデザインに関わることが決まった。」と語っている。

 滝沢氏が手掛ける「HELMUT LANG」のファーストコレクションとなる2010-11年秋冬シーズンは、「バイカー」や「氷山」がキーワード。カラーはブラックを基調とする無彩色と、氷山のようなスチールブルー。クラシックでありながらシャープなフォルムで、ジッパー使いが機能的かつデザインアクセントとなっている。アウター類はカッチリと男らしいデザインで、一方カットソーやニットはフェミニンな柔らかい印象だ。キーアイテムのライダースジャケットは様々な素材で提案され、また、今シーズンより本格的なスーツラインが登場した。これらは、2010年7月より、店頭展開のスタートが予定されている。

 新コレクションについて滝沢氏は、「HELMUT LANGのもっているDNAはミニマリズム。創始者Helmut Lang氏は、男性のスタイルを作った次世代のデザイナーであり、それぞれのパーソナリティを含めたスタイリングで完結するという、男性の服の根源を作った人だ。コレクションでは、シンプルでフィットがいいのは大前提で、ミニマリズムをデザイン力で成り立たせるというHELMUT LANG的な解釈を現代的に落とし込んでデザインした。自立した大人の男達に向け、機能的なスポーツ素材の3ピースや、ブランド初のスーツやタキシードなども打ち出した。ブランドのDNAを発展させ、現代のあらゆるオケージョンに対応する、新しいHELMUT LANGのスタイルを作っていきたい。」と語った。