ファビオ・カペッロ監督の解任後、後任監督は誰か?に注目が集まるレアル・マドリー。現ヘタフェのベルント・シュスター監督がレアル・マドリーの新監督になることはもはや“周知の事実”ではあるが、レアル・マドリーからの正式発表はまだない。スペイン紙“アス”によると、シュスター新監督の誕生はおそらく7月4日(水)、5日(木)あたりになるとのことだ。シュスター監督が契約解除でヘタフェと合意する期間を見越して、公式発表を水曜日か木曜日に設定したと思われる。

 シュスター監督とレアル・マドリーの間ではすぐにでも合意に達するはず。今年の3月にはシュスター監督とカルデロン会長の間で口頭合意に達しているからだ。シュスター監督は7月2日(月)にもヘタフェのアンヘル・トーレス会長と契約解除の件で話し合いを行うつもりであり、同会長がレアル・マドリーの監督就任を妨害することはないとも思っている。アンヘル・トーレス会長もシュスター監督のレアル・マドリー行きに前向きな姿勢も見せており、ここで問題が起こることは考え難い。とはいえ、レアル・マドリーからの連絡がないことに不満の色を見せているのも事実。シュスター監督の去就問題がはっきりするまでは、後任監督を決めるのに動くに動けない状態となっているからだ。

 シュスター監督のレアル・マドリー監督就任問題はヘタフェの後任人事にも影響を及ぼす形となっている。ヘタフェとしては早く何らかの解決をと思っているはずだし、レアル・マドリーにしても早く新監督を据えて、来シーズンに向けての新体制作りに着手していきたいところだろう。この2日から大きな動き見せることは間違いない。

(スペイン通信)