育成の重要性を掲げたランパード<br>【photo by B.O.S.】

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 チェルシーのMFフランク・ランパードは、プレミアリーグの各クラブに対し、イングランド人選手の育成に力を入れるよう求めた。

 マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーのタイトルレースに加え、最終節までもつれた降格争いなど、大きな盛り上がりを見せた2006-07シーズンのプレミアリーグ。外国資本の流入が続き、ワールドクラスの外国人選手が次々と訪れるプレミアリーグは、もはや世界一のリーグと言っても過言ではない。

 プレミア屈指のスター軍団チェルシーで中心選手として活躍するランパードも、リーグの人気とレベルの高さを肌で感じているという。

「過去数年を振り返っても、プレミアリーグはヨーロッパでも最高峰のリーグと言えるだろう。それは、毎年リーグにやってくるタレントの数を見ても明らかだ。トップレベルの選手が数多く在籍しているし、試合内容もファンを飽きさせないものばかりだ。最近では、世界中をツアーで回ることも多くなったけど、その度にプレミアリーグの人気の高さには驚かされるよ」

 一方ランパードは、外国人選手に依存するチームの数が増えている点について、プレミアリーグが繁栄を継続させる鍵は、「イギリス人選手の育成」だと語った。

「リーグ自体のレベルはすでに十分高い。ただ、今後も成長を続けるためには、もっと多くのイギリス出身選手がトップクラブでプレーしなくてはならない。地元出身の選手がプレーしていると、ファンは特別な感情を抱くものだ。もちろん、外国人選手に対しては、敬意を払っている。でも、国全体のレベルを上げるなら、プレミアだけでなく、下部のリーグでも、イングランド人選手が活躍しなくては」

 イングランド・サッカー界の将来について、若手イングランド人選手の台頭をキーワードに挙げたランパード。今オフのバルセロナ移籍がいまだ根強く噂されるが、未来を担う若きタレントの目標であり続けるためにも、難航するチェルシーとの契約延長交渉を迅速にまとめたいところだ。