パリ・サンジェルマン(PSG)が27日、パリ郊外サンジェルマン・アン・レーで2007-08年シーズンに向けて始動した。23人の選手が初日の練習に参加したが、欠席者も目立った。

 DFマリオ・ジェペス(コロンビア)とMFクリスチャン・ロドリゲス(ウルグアイ)はコパ・アメリカに出場という理由があったが、「フットボール365」によると、レンタル先から戻ったカルロス・ブエノ(スポルティング・リスボン)とファブリス・パンクラット(ベティス)は練習を許可なく休んだ。ル・グエン監督は「彼らは契約上、出席する義務があった。事情を明らかにする必要がある」と困惑している。

 PSGはチェコ人CBのデビッド・ロゼナルを失った(ニューカッスル)ほか、複数の移籍案件を抱えている。昨シーズン出番が減ったボナバンチュール・カルー(コートジボワール)はランスから誘いを受けており、ジェローム・ロテンは残り1年の契約が更新されない限りクラブを出る意向を明らかにしている。左SBシルバン・アルマンについては、バルセロナに移籍する可能性が高いアビダルの代わりとして、リヨンが狙っている。MFエドワール・シセのベシクタス(トルコ)入りも報じられている。

 いずれにしても、現時点のPSGは補強がまったく進んでいない。とくに昨シーズンもアキレス腱だったディフェンスから、主力2人を失うとなると致命的だ。ル・グエン監督は「多くは必要ないが、ディフェンスを中心に2〜4人の獲得を考えている。しばらく時間がかかるかも知れない」とあまり焦りを感じさせない口調で答えた。