98年W杯の優勝メンバー22人のうち、現役を続けているのは6人(現役続行を望んでいるが所属クラブのないバルテズとディオメッドを除く)を残すのみとなった。すでに監督としてのキャリアをスタートさせたメンバーも何人かいる。ボルドーで監督デビューを飾るローラン・ブランもそのひとり。

 「フットボール365」によると、そのブラン新監督が、W杯をともに勝ち取った仲間をリクルートしたいと考えている模様。テュラム、アンリ、トレゼゲ、ピレス、ビエラ…のいずれでもなく、残るひとり、今シーズン途中からメッシーナに移籍したバンサン・カンデラ(33)だ。

 カンデラは1997年1月から2005年1月まで8シーズンにわたりASローマの左サイドバック(あるいはセンターバック)として活躍した。かつては中田英寿氏の、今季は小笠原満男のチームメイトとして、日本でもよく知られているはずだ。カンデラが所属するメッシーナは来季のセリエB降格が決まっている。

 ブラン監督は26日、「優秀な選手が3人は欲しい」と語り、最優先の補強ポイントして、自身が守ったセンターバックを挙げた。しかし、ボルドーはこれまでリストに挙がった選手を相次いで逃しており、数日前からカンデラの名前が浮上している。ブラン監督はカンデラについて「彼がもし来たいのなら、関心がある。ただし現時点ではまだコンタクトをとっていない」と語っている。