レキップ紙によると、リヨンの左サイドバック、エリック・アビダルが25日、休暇を終えてすぐにクラブ首脳陣とコンタクトをとり、移籍したい意向を明確に伝えた。リヨンの練習再開は7月2日に迫っている。

 アビダルの獲得にもっとも熱心なのはバルセロナ。バルセロナはリヨンに対し、すでに900万ユーロ(+300万ユーロのインセンティブ)のオファーを提示したが、リヨンは移籍金2000万ユーロ(約33億円)を要求してこれを拒絶した。そのためバルセロナはこの金額に、ジョバンニ・ファン・ブロンクホルストを加えることを検討している模様だが、リヨンは、パリ・サンジェルマンのシルバン・アルマンを獲得することが有力であるため、この提案には乗らない構えだ。

 アビダルの代理人によると、アビダルは昨年末にリヨンから30%の年俸アップのオファーを受けたが、契約延長をせず、移籍のゴーサインを得ていた。リヨンがアビダルを獲得した2004年にリールに支払った移籍金は1000万ユーロ。今回リヨンはその2倍を要求していることになり、6ヶ月前に提示したアップ率に比べると「法外」と言わざるを得ない。

 過去2年の間には、リヨンがエシアン(現チェルシー)やママドゥ・ディアラ(現レアル・マドリー)の放出を拒み続け、最終的に移籍金のつり上げに成功したケースがあり、今回も交渉はもつれる可能性が高い。