今シーズン、所属するリバプールからマルセイユにレンタルされたフランス代表FWのジブリル・シセ(25)について、リバプールのベニテス監督はクラブのホームページで、「状況は明らか。シセを欲しいチームがあるなら、買わなければならない。新たなレンタルは望んでいない」と明言した。

 リバプールは2004年に、オセールから推定2200万ユーロの移籍金でシセを獲得した。「フットボール365」によると、今回はマルセイユに1200万ユーロ(約20億円)での買い取りを提案している。マルセイユの首脳陣は今週中にも「値引き」交渉を行なう予定。リバプール側も900万ユーロをリミットに値下げに応じる可能性がある。

 マルセイユといえば、リベリのバイエルン移籍で2500万ユーロの巨額を手にすることになったばかり。リバプールもそこを狙って譲らない構えなのだろう。それにしてもシセは、2度の大ケガに泣いたとはいえ、1歳8ヶ月しか歳の変わらないリベリに、選手としての価値で大きく差をつけられてしまった。

 ただしシセには、ボルトン、マンチェスター・シティ、アトレチコ・マドリーらも関心を寄せていると報じられている。