レアル・マドリーのファビオ・カペッロ監督の去就は依然不透明だ。同クラブのラモン・カルデロン会長はカペッロ監督の去就について「15〜20日間は何も進展はないだろう」と明かし、今のところ何も決まっていないことを強調している。25日の17時30からサンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーの重役会議が行われ、シーズンの分析、さらにカペッロ監督の去就問題という重大なテーマについて話し合う予定だったが、レアル・マドリーのバスケットボールチームがバルセロナを下しリーグ優勝を果たしたことで、その会議は延期。理由はバルケットボールチームの優勝カップをファンに披露するためだ。

「今はファビオ・カペッロについて話をする時ではない。時間はまだあるし、今はこの優勝をもう少し喜び、楽しみたい。監督についてはあと2週間は何も進展しないだろう」。

 バスケットボールの選手達を祝福するためチームの控え室に入ったカルデロン会長はそう断言。これにより、カペッロ監督の去就問題はさらに先延ばしにされることになった。

 その一方で、“マルカ”のウェブサイトが実施したアンケートによると、ファンの多くがカペッロ監督の続投を求めているという結果となった。『カペッロ、シュスター、ラウドルップ、クーマン、ベンゲルの中で来シーズンのレアル・マドリーの監督に誰を望むか?』というアンケートに対し、6万人以上の投票の結果、45.67%と半数近くがカペッロ監督の続投を求め、次期監督有力候補とされている現ヘタフェのシュスター監督は31.72%にとどまった。現アーセナルのベンゲル監督は12.76%で第3位となっている。

 伸ばし伸ばしとなり、ならなか進展を見せないカペッロ監督の去就問題。この大きな問題がはっきりしない限り、補強に向けての動きも出足が遅れるとも限らない。移籍市場はまだ始まったばかりであるし、焦る必要はないとも思われるが、カペッロ監督自身も続投か否かを早く決めて欲しいと思っているに違いないし、後任候補のシュスター監督にしても然り。いずれにしても今後の動きに注目したいところだ。

(スペイン通信)