元フランス代表の主将、ディディエ・デシャン氏がレキップ紙のインタビューで、ユベントスの監督を辞任してからの「激動の1ヶ月」を振り返っている。

 デシャン氏は、リヨンからウリエ監督の後任として熱心な誘いがあったことを明かした。ウリエ氏が辞任を発表したのは先月の25日。このときにリヨンから電話で就任の意思を問われたようだ。デシャン氏はユベントス監督として翌26日にマントバ戦を控えていた。そしてその直後に辞任を発表した。リヨンのオラス会長は28日までに返事がほしいと迫ったという。

 「2日間で決断するのは不可能。あまりにも短すぎた。アラン・ペラン(リヨンの新監督)はリヨンとすでに接触していた。自分は電話をもらっただけで、リヨンの誰とも会っていなかった。決断するには、電話だけじゃ足りない。顔を突き合わせて話さなければ」と説明した。急を要したタイミングに無理があったためにリヨン入りが実現しなかったことになる。

 来季の監督就任を希望し、複数のクラブ(マンチェスター・シティ、ビルバオなど)から誘われているデシャン氏だが、これからはバカンスに発ち、「少し後ろに下がって全体を見つめ直す」と話す。最後は「まだプレーできるかも知れないよ。ジョスラン・アングロマ(元フランス代表DF。2002年に現役を引退したが、4年後の今シーズン、41歳にしてフランス海外領土のグアドループで現役に返り咲いている)のようにね」と冗談でインタビューをしめくくった。