昨夏、ポルトガルのポルトから移籍し、シーズン通算24ゴールを記録したブラックバーン・ローバーズのFWベネディクト・マッカーシー。移籍初年度からイングランド・サッカーに順応し、ゴールを量産した南アフリカ代表には、プレミア各クラブからの注目が集まっている。

 マッカーシーの獲得に本格的な動きを示しているのはチェルシーとウェストハムだ。チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、ポルト時代に指導したマッカーシーを高く評価し、今夏のターゲットにリストアップしている。一方、今夏の移籍マーケットで戦力補強に積極的な動きを見せているウェストハムも、高額の移籍金を提示することで、得点能力の高いストライカーを確保したい考えのようだ。

 この移籍報道について、マッカーシーはブラックバーン残留を前提としながらも、トップレベルでのプレーを望んでいると明言。チャンピオンズ・リーグでプレーできる機会を与えられる場合は、移籍を直談判する可能性も示唆した。

「チェルシーやウェストハムといったクラブから興味を持ってもらえて光栄だ。どちらも素晴らしい歴史を持ったクラブだからね。移籍については、ブラックバーンとの契約が残っている以上、残留を前提に考えている。ただ、チャンピオンズ・リーグでプレーできるようなチャンスが訪れた場合は真剣に考えたい。選手として、いつだってトップレベルでプレーしたいと思っているからね。代理人には、そういったチャンスがあるのなら、可能性を探って、実現するように動いて欲しいと伝えてある」

 移籍の条件にチャンピオンズ・リーグ出場を挙げたことで、チェルシー移籍の希望をアピールしたマッカーシー。ポルト時代にモウリーニョの薫陶を受け、欧州王者にも輝いているベテランの移籍は、チェルシーの条件提示次第で一気にまとまる可能性もありそうだ。