第3話で見せた鉄平への一途な思いが反響を呼んだ朝子(杉咲花)「海に眠るダイヤモンド」第4話より
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 神木隆之介が主演を務める日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系・毎週日曜よる9時〜)を手掛ける塚原あゆ子監督が、17日放送の第4話を前に寄せたコメントが公開。X(旧Twitter)上で盛り上がりを見せる考察にも言及している。

 本作は、1950年代の石炭産業で躍進した長崎県・端島と現代の東京を舞台にした、高度経済成長期と現代の日本を結ぶ、70年にわたる愛と友情、家族の物語。「アンナチュラル」「MIU404」の脚本家・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子による初の日曜劇場となる。

 端島の炭鉱員の家に生まれた鉄平(神木)と、現代の東京で生きるホスト・玲央(神木/一人二役)という、違う時代に生きる主人公を描く本作。劇中で過去と現在をつなぐ存在となるのが、“忘れられない人”に似ているという玲央を気にかけ、記憶をたどるように端島のことを伝える謎の婦人・いづみ(宮本信子)だ。初回の放送以降、現代に生きるいづみが、端島で鉄平の人生に深く関わる、朝子(杉咲花)、リナ(池田エライザ)、百合子(土屋太鳳)のうちの誰かなのではないかという考察がXで飛び交っている。

 ドラマの反響について、塚原監督は「たくさん考察しながら楽しんで見てくださっているんだなと、スタッフ・キャスト一同拝見しながら、喜んでいます」と感謝。そのうえで「3話までで過去と現代それぞれのキャラクターがどんな人たちなのか、端島がどういうところか、成り立ちなどを細かく描いてきました。4話以降はそれぞれの抱えるものが見えてきますし、端島が閉山に向かっていく大きな流れが動き始まるので、それをじっくり見ていただけたら」と序盤を経て4話から物語が大きく動くと予告。

 さらに、予想合戦が加熱しているいづみの正体について「いづみが誰なのかは意外と待たせることなくわかるかもしれません…!」と告白。第4話に大きなヒントが隠されているのか、新たな候補者が出てくるのか、気になるところだ。

 第4話では、朝子(杉咲)、百合子(土屋)ら「幼馴染たちの確執」が明かされていくという。杉咲とも土屋とも再タッグとなる塚原監督は「朝子が何を思っていて、百合子が何を抱えて生きてきたか。2人とも以前ご一緒したときよりも各段にパワーアップされていて、台本を深く読み込まれているんだなと感じます。毎シーン一緒に一生懸命作っています」とコメント。

 さらに、第4話について「台本を読んだだけで胸にグッとくるものがありました。これが映像になったとき、わかりやすく、心に伝わるようにしたいなと。日曜日にご家族で見ていただきたい作品に仕上がっていると思います」と自信をのぞかせた塚原監督は、「これまで見てくださった方も、途中の回が抜けてしまった方も4話から楽しんでいただけるはず。昔の活気と現代の悩みという対比がありますが、いづみがどんな人生をおくってきたか、どんなものを抱えているのかを自身が語ることで、その歴史というのはつながっているとわかる展開になっています。いづみさんの中に降り積もっている愛と友情と大きな事件をぜひドラマを通して一緒に体感していただきたいです」と呼び掛けている。(編集部・入倉功一)

「海に眠るダイヤモンド」第4話あらすじ

1958年7月。朝子(杉咲花)の初恋の人が自分だと知って以来、朝子のことが気になり、浮き足立つ鉄平(神木隆之介)。そんな鉄平を尻目に賢将(清水尋也)は、何か思うところがある様子で…。そのころ、リナ(池田エライザ)の元を訪れた進平(斎藤工)は、部屋である衝撃的なものを目にしてしまう。
一方、映画館を辞めて労働組合の新聞編集者としての仕事に精を出していた百合子(土屋太鳳)だったが、長らく体調を崩していた母・寿美子(山本未來)の容態が悪化する。鉄平は、百合子の家族の運命を変えてしまった、1945年8月9日の出来事を思い出していたーー。
現代。いづみ(宮本信子)から「一緒に会社を潰そう」と提案された玲央(神木)は、社長であるいづみの第二秘書として雇われることに。突然の出来事に戸惑う社員たちを前にいづみは、玲央のことを「次期社長候補」だと紹介する。
そんな中、いづみの家族たちの間で、玲央に関するある疑惑が持ち上がる。