担当者から説明を受けるトライアウト参加者(撮影・伊藤笙子)

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 「12球団合同トライアウト」(14日、ZOZOマリンスタジアム)

 12球団合同のトライアウトが開催され、45選手が参加した。入場者数は3420人(スカウト156人)が集まった。

 今年8月、日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝で12球団合同トライアウトが今年限りで廃止される可能性が浮上。各球団の編成担当が他チームの選手をシーズン中からチェックしているため、トライアウトの重要性が低いとして、12球団からは継続する場合は選手会が主催することを提案していた。

 この日、選手会の森事務局長は「12球団の持ち回りが区切り。普段から(編成担当)見ているので、必ずしもこの場を見て取らないというのは理解している」と語った。実際、今年も今オフ戦力外通告を受けながら、すでに他球団からのオファーにより不参加を選択した選手もいたとみられる。

 一方で、「選手がニーズがあるなら、やめる選択肢はないのかなと今日見ていて思いました。選手会がやるとか、やり方は検討しながら考えていけたら」と、来年以降も開催に前向きな考えを示した。

 昨年はトライアウト参加者から2人が育成契約された。選手からのニーズは高いとし、「球場をどうするか。裏方さんの手配。当たり前にやってもらえていたが、課題を考えないといけない。そのへんを検討しながら決めたい。12月に(選手会の)総会大会もあるので、そこでも話をしたい。事務方だけでは決められるものではないので」とも語った。