マトリョーシカ人形で町おこし 中国黒竜江省
【新華社尚志11月13日】中国黒竜江省に、ロシア原産の木製玩具であるマトリョーシカ人形の生産が盛んで「中国マトリョーシカの里」として知られる町がある。ハルビン市の南東に位置する尚志市一面坡鎮。マトリョーシカの加工工場が至る所にあり、豆粒ほどのものから人の背丈ほどもあるもの、エキゾチックなものからアニメ風のものまでさまざまな人形が生産されている。
一面坡は、19世紀末から20世紀初頭に開通した中東鉄道の重要な駅の町として栄えた。人口がいっきに増え、多くのロシア人が移住し、マトリョーシカ文化もこの時に持ち込まれた。三方を山に囲まれ、林業資源が豊富で、生産に必要なカバ材やシナ材が採れることが、マトリョーシカ人形の産業発展に有利な条件を提供している。(記者/戴錦鎔、劉赫垚、徐凱鑫)