マイコプラズマ肺炎 10週ぶり患者減少も依然高い水準
長引くせきや発熱などで入院に至ることもあるマイコプラズマ肺炎の患者は10週ぶりに減少しましたが依然として高い水準です。
国立感染症研究所によりますと、全国およそ500か所の定点医療機関から今月3日までの1週間に報告されたマイコプラズマ肺炎の患者は、1医療機関あたり平均2.46人で10週ぶりに減少しました。しかし依然として2人を超えていて高い水準が続いています。
マイコプラズマ肺炎は、発熱や全身のだるさ、頭痛の症状があるほか、その後、乾いたせきが徐々にひどくなり、解熱後も3〜4週間せきが続くのが特徴です。
患者のせきのしぶきを吸い込んでうつる飛沫感染や、感染者との接触でうつるといわれています。家庭のほか、学校などで感染が広がることもあり、感染してから症状が出るまでの潜伏期間が2〜3週間と長いのが特徴です。
1年を通じてみられるものの、秋冬に増える傾向があり、患者は子どもが多いものの大人がかかることもあります。手洗い、うがいなどの一般的な対策以外に特別な予防法はないということです。医師が処方する抗菌薬で治療可能で軽症で済む人が多いのですが、重症化し、入院が必要になることもあり、せきが長引く場合は医療機関での受診が必要です。
厚生労働省は基本的な感染対策を呼びかけています。