寒い冬は「煮込み料理」を食べたい!調理のコスパがよいのは「ガスコンロ」と「IHクッキングヒーター」のどっち? 「時間」と「光熱費」を徹底比較!
ガスコンロを使って煮込み料理を作る際にかかる時間と光熱費
最初に、ガスコンロを使って煮込み料理を作る際にかかる時間と光熱費を見ていきましょう。今回は、東京ガスのガス料金表を参考に計算します。それぞれ1時間あたりにかかるガス代は以下の通りです。
・強火(2.97キロワット)の場合:約21.85円
・中火(1.68キロワット)の場合:約12.36円
・弱火(0.38キロワット)の場合:約2.8円
煮込み料理のレシピや作る量によって煮込む時間も異なりますが、ここでは都市ガスのガスコンロを使い15分間中火で加熱した後、弱火で1時間煮込むと仮定します。煮込み料理をガスコンロで作る際にかかるガス代は5.89円ほどであると考えられます。
ただし、上記の金額は使用する製品や契約しているガス会社などによって異なる可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
IHクッキングヒーターを使った際にかかる時間と光熱費
次に、IHクッキングヒーターを使って煮込み料理を作る際にかかる時間と光熱費を見ていきます。
今回は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している目安単価31円/キロワットアワーを用いて計算します。それぞれ1時間あたりにかかるIHクッキングヒーターの消費電力と電気代は以下の通りです。
・強火(2000ワット)の場合:約62円
・中火(700ワット)の場合:約21.7円
・弱火(370ワット)の場合:約11.47円
このことから、ガスで煮込み料理を作った場合と同様に15分中火で加熱した後、弱火で1時間煮込んだ場合にかかる電気代は16.9円ほどであると考えられます。
ただし、上記の金額は使用する製品や契約している電力会社などによって異なる可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
ガスコンロを使って煮込み料理を作る際に考えられるメリットとデメリット
ガスコンロを使って煮込み料理を作る際に考えられるメリットとして最も特徴的なことは、「多くの調理器具に対応している」ことです。多くの調理器具はガスコンロを基準に作られています。
煮込み料理の際に保温効果の高い土鍋などに対応していることもうれしいポイントです。ほかにも「停電していても調理できる」「強い火力で焼き目をつけられる」ことなどが挙げられます。
一方デメリットとしては火を使うため、やけどや火災の原因になる可能性があります。また、IHクッキングヒーターと比べると細かい掃除がしにくいこともデメリットだと考えられるでしょう。
IHクッキングヒーターを使って煮込み料理を作る際に考えられるメリットとデメリット
IHクッキングヒーターを使って煮込み料理を作る際に考えられるメリットとして最も特徴的なことは、「熱効率がよく火力の幅が広い」ことが挙げられます。IHクッキングヒーターは火力の設定がボタン1つで比較的簡単に行えます。
また機種によっては「煮込みモード」などの機能が備わっているため、火加減を間違えなくなる可能性があります。さらに火を使わないことからガスコンロと比べて安全性が高く、お手入れが簡単なこともメリットとして挙げられます。
デメリットとしては「初期費用がかかる」「停電時には使えない」「IH専用の調理器具を購入する必要がある」ことが考えられます。
煮込み料理を作る際にコスパがよいのはガスコンロだが、IHクッキングヒーターにはメリットが多い! 状況に合った調理方法を選ぼう
ここまで、ガスコンロとIHクッキングヒーターを使って煮込み料理を作る際にかかる時間と光熱費について解説しました。
コスパがよい可能性があるのはガスコンロですが、火加減が難しかったり火を使う危険性などがデメリットとして考えられます。一方IHクッキングヒーターには火力の幅が広く安全性が高いなどのメリットがあります。
これらのメリットデメリットを踏まえた上で状況に合った調理方法を選びましょう。
出典
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー