【ジブリのグルメ】老舗台湾料理店で『千と千尋の神隠し』で見たプニプニの食べ物「バーワン」食べてきた
バーワンという料理を知っていますか?スタジオジブリの名作『千と千尋の神隠し』で千尋のお父さんが夢中になって食べていたプニプニしたもの、あれがバーワンだとして一躍名が知られた台湾料理です。台湾には専門店もあるそうですが、まだ食べたことのないバーワンが渋谷で食べられるとSNSで見かけたので、お店を調べて、さっそく食べてきました!
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渋谷の名店「麗郷」の「バーワン(肉圓)」食べてきました!
暦の上ではもう秋のはずなのに、なんでか真夏日の東京。雨よりはいいかなと改札を出た渋谷駅、やたらと外国人旅行客が多い中をあのSHIBUYA109を右手に見ながら道玄坂を上ります。この辺りによく来てたのは3~40年前だよなぁと思いながら、道玄坂センタービルを越えたところを右に曲がると、ありました「麗郷」!
実は前日に電話で、「明日はお昼も営業ですか?」「お昼でもアルコール注文できますか?」と確認しておいたのです。その際に「お昼は12時からですよ」とのことでしたので、12時前には着けるように移動した結果、12時10分前に到着。ランチで混むとも聞いていましたので開店前の行列を予想していましたが、入り口の前にいたのは一人だけ。ラッキーと思いながら店の看板も画像に収めていると、10分前にも関わらずお店が開いて入店することができました。
中は思ったより広く、「1人です」と伝えると入って左奥のカウンター席の一番端に案内されました。画像を撮ったり料理を並べたりしたいのでカウンターの端がベストと思ってましたので、心の中で(やった!)と思いました。
さっそく渡されたメニュー、開いてみるとけっこうな数の料理がジャンルごとに並んでいます。バーワンを含めて評判の3品は絶対注文すると決めていましたので、まずバーワンを探します。
あれ?バーワンどこ?とメニューを最初から確認していくと、なんと湯類のところにありました。「101.肉員」、カタカナで「バーワン」。英語では「Meat Bun」っていうんですね。肉まんも英語では同じ「Meat Bun」なので、同じ扱いなのかもしれません。でもなんでスープ扱い?と疑問に思いながらも一安心。ちなみに、600円でした。
次はしじみを探します。
しじみ、魚介類の一番上にありました。「39.海蜆」、カタカナで「シジミ」(そのまま)。英語では「Frizzled Corbiculas Garlic」だそうです。Frizzled(炒めた)、Corbiculas(しじみ)、Garlic(にんにく)ですので、そのままの意味ですね。あってよかった。こちらは1320円でした。
ということで、続いて腸詰を探します。
中華では腸詰は大抵前菜のところにあるのですが、豚料理のところにありました。「17.煙腸」、カタカナで「チョウヅメ」。英語では「Chinese Sausage」、これは素直に納得です。これまで大抵の店で「腸詰」というメニュー名を見てきましたのでこの「煙腸」にはびっくりですが、煙で燻すという状態を僅か二文字で表しているメニュー名は素晴らしいです。こちらは990円でした。
メニューの中に、何気なく蛙がいるのにも驚きです。けっこういい値段ですが注文する人がいるってことですよね、きっと。
さてお目当ての3品が見つかりましたので、店員さんに声をかけてさっそく注文しました。もちろん、ビールも一緒です。こちらは715円。ビールは瓶と生がありましたが、今日は暑くてぐいっと飲みたかったので生を注文しました。
狙っていた3品を注文できて心にちょっと余裕ができましたので、お店の中を見渡してみます。立地条件にしては案外と広い店内には少し大きめのテーブルが10卓ほど配置されていて、奥の広い厨房に沿ってカウンター席が10席。座れたカウンターの端が丁度店内の角にあたるので、全体を見渡しやすいのもよかったですね。
反対側のカウンター付近の天井から、腸詰が吊るされているのも見えます。注文が入るとそこから切って調理するんでしょうね。
開店と同時に満杯か?と思いきや、案外スロースタートで余裕のあるランチの時間のようです。わたし以外はほとんどの人がランチでチャーハンやら焼きそばを注文していましたが、丁度わたしの後のテーブルに座った年配のご婦人3人は「ビールも頼もうかしら?」なんて会話をしていました。ですよね、今日はビールがおいしいはずです。
まずやって来たのは生ビール。あ、ジョッキに「SAPPORO」って書いてありますね。メニューにはグラスの大小の記載がなく一種類だけでしたが、少し小さめのジョッキでした。これは絶対1杯じゃ足りませんね、間違いなく。
続いてバーワン、来ました!今日一番の目的のバーワンです!画像で見るよりも大きい印象で、見た目からしてプルプル。画像で見るよりも実物のプルプル感とおいしそうな香り、たまりませんね。これは絶対にビールだよ、ということで食べる前にビールとのツーショット。
さてさて、いよいよバーワンを食べてみます。表面に十字の切込みが入っているので、そこにスプーンを入れて開けてみると、中には肉を始め具材がたくさん。豚肉、たけのこ、しいたけが入っています。確かに皮は小麦ではありませんが、これは肉まんなんでしょうね。油で揚げているので皿に油がありますが、食べてみると全然油っこくなく、おいしく食べられます。初めて食べましたが、これは来たら必ず食べたい一品です。いろいろな人のレポートには「他の店のバーワンは苦手でも、麗郷のバーワンはおいしく食べられる」とありましたが、確かに単純なだけに味は誤魔化せないのかもしれません。しかも味付けがしょうゆとタレなので、ビールによく合います。お代わりしたいくらいのおいしさですが、できれば他の料理も食べてみたいのでここはぐっと我慢です。
実は少し前にテレビ朝日の『リア突WEST.』という番組で、WEST.のメンバーの小瀧さんが実際にバーワンを台湾の屋台で食べていたのを見ました。その屋台のバーワンは紅糟肉圓(ホンザオバーワン)という紅麹の酒粕の調味料を使ったバーワンで、値段は60元(約300円)と書かれていました。現地の屋台ですから単純に値段の比較はできませんが、その屋台のお姉さんが小瀧さんに「千と千尋のお父さんが食べる料理」と説明し、小瀧さんもそれに大きく納得して注文し、台湾式しょうゆと甘辛ダレで食べて、おいしいと言ってました。
さてさて、問題はこの「千と千尋のお父さんが食べる料理」という部分なのですが、実はお父さんが食べていたプニプニはバーワンではないのです。いつの間にか噂が広まってバーワンということになっていましたが、なんと実際に真偽をスタジオジブリに確認した方がいました。その回答は、「特定のものではない」というものだったようです。そもそも宮崎駿監督は台湾に行ったこともないそうです。
しかしまったく手がかりがないかというとそんなことはなく、原画を担当されていた方は「シーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてあったかも」とも言っていますし、ジブリのレイアウト展での説明書きには「中に、汁気たっぷりの具がつまっている。外の皮はやわらかくまるでトロトロの子羊の胃袋のよう」と書いてあるとも言われています。いずれにせよ、バーワンではない食べ物というのが正しいようです。
バーワンをビールと堪能していると、腸詰がやってきました。そうそう、腸詰と言えばこの見た目です。実はわたし、個人的に中華の前菜が大好きで、3~4品くらいの前菜盛り合わせさえあれば紹興酒1本飲めてしまうのですが、前菜ってたいてい冷製なんです。なので、一切れ口に入れて温かい腸詰だと知った瞬間、思わず飛び出すくらいに目を見開いてしまいました。前に人がいなくてよかった。肉と脂のバランスがよく、丁度いい塩味なので白髪ねぎやパクチーと一緒に食べるとまたビールが進みます。とんでもなくおいしい腸詰、さすがおススメの品と言われるだけのことはあります。
そしてしじみもやってきました。どっさり山積みになったしじみは圧巻です。いくつ入ってるんだろう?と思う一方、この大きめのスプーンで食べるのかなという疑問も。でもすぐに、シェアするためのスプーンなんだと気づきました。一人ですけど、付いてきちゃうんですね。口に入れるとにんにくの味が効いていますが、ベースはしょうゆとタレのようです。小さいのですがしじみの味がしっかり感じられて、幸せな気分になりました。
せっかくなので、3品の画像も撮っておきました。おいしそうです。
案の定この3品にビール1杯では足らずにもう1杯ビールを注文し、一口食べたり飲んだりするたびに幸せをかみしめました。そしてバーワンは食べたものの、まだお腹に余裕がありますので何か追加しようと決定。見ると、壁にこんな大きめのメニューが貼ってありました。
横に「すっぽん料理承ります」とある通り甲魚はすっぽんのことで、紅焼はしょうゆ煮込みのことですので、すっぽんのしょうゆ煮込みということらしいです。でも絶対高いに決まってますので、パス。もう一度メニューを開きます。そういえば耳がおススメと書いていた人もいましたので探してみると、豚料理の一番上にありました。「11.豚耳」、カタカナで「ミミ」(そのまま)。英語では「Ears of Pork」(そのまま)だそうです。880円なのでお手頃ですね。
さて、ビールも終わってしまったので、ここで紹興酒を追加。店員さんが「常温ですか?1合ですか?」と聞いてきましたので、「はい、常温で2合にしてください」と回答。絶対1合で足りるわけないですからね。1合825円。そして紹興酒はすぐにやってきました。
きっと、あらかじめ1合ずつになっているんでしょうね。グラスに注いでくいっと飲むと、また幸せな気持ちになりました。この時点で12時半ですが、込み具合は6割ほど。いい感じにゆったりした時間が流れています。
豚耳が来るまでに少し時間が経過。切るだけなのにゆっくりだなと思っていたのですが、箸でつまんでみるとプニッとしたやわらかい感覚が。まさか!と口に入れてみると、なんと蒸された温かい豚耳だったのです。しかもとてもやさしい味で、プルプルと軟骨のコリコリに打ちのめされました。これがあったら幸せな正月だろうなぁと、また紹興酒を飲みながら一人うなずいていました。
その後さらに「21.炒豚肚」、英語では「Fried Pork Stomach」を紹興酒も終わってしまったので生ビールと一緒に追加注文。ガツは990円で比較的早くやってきました。
細切りのガツを、タレとしょうがで味付けているようです。全体的に基本の味付けは一緒で、料理に合わせて若干変えているという感じがします。でもどれも温かくて、どれもおいしいのには本当に驚きです。年配の方が多いように感じましたが、若い頃からずっと通っていて、その味をお土産に買って帰る人が多いのにもうなずけます。
まだまだ食べられますが、これではエンドレスになってしまいますので今日はここまで。名残惜しいですが荷物と伝票を持って入口横のレジへ向かいます。カードや電子決済が使えないお店ですので、店員さんに伝票を渡し、1万円超えちゃうかな?と財布を開いて待ちましたが、幸い1万円でお釣りがきました。
料理は本当に全部おいしく頂きましたが、インパクトが強かったのはやはりバーワン。まだまだ知らないし食べてない料理がいっぱいですので、次回はぜひ何人かで訪れたいと思います。1人では品数が限られてしまいますので、いろいろ食べられませんからね。
麗郷のバーワン、本当においしいのでぜひ食べてみてください!
【#東京ゲソ天ブルース】ゲソ天蕎麦の系譜を追う…マニア垂涎の一杯を東京・品川区の立ち食い蕎麦店で実食した!
渋谷の名店「麗郷」の「バーワン(肉圓)」食べてきました!
暦の上ではもう秋のはずなのに、なんでか真夏日の東京。雨よりはいいかなと改札を出た渋谷駅、やたらと外国人旅行客が多い中をあのSHIBUYA109を右手に見ながら道玄坂を上ります。この辺りによく来てたのは3~40年前だよなぁと思いながら、道玄坂センタービルを越えたところを右に曲がると、ありました「麗郷」!
実は前日に電話で、「明日はお昼も営業ですか?」「お昼でもアルコール注文できますか?」と確認しておいたのです。その際に「お昼は12時からですよ」とのことでしたので、12時前には着けるように移動した結果、12時10分前に到着。ランチで混むとも聞いていましたので開店前の行列を予想していましたが、入り口の前にいたのは一人だけ。ラッキーと思いながら店の看板も画像に収めていると、10分前にも関わらずお店が開いて入店することができました。
中は思ったより広く、「1人です」と伝えると入って左奥のカウンター席の一番端に案内されました。画像を撮ったり料理を並べたりしたいのでカウンターの端がベストと思ってましたので、心の中で(やった!)と思いました。
さっそく渡されたメニュー、開いてみるとけっこうな数の料理がジャンルごとに並んでいます。バーワンを含めて評判の3品は絶対注文すると決めていましたので、まずバーワンを探します。
あれ?バーワンどこ?とメニューを最初から確認していくと、なんと湯類のところにありました。「101.肉員」、カタカナで「バーワン」。英語では「Meat Bun」っていうんですね。肉まんも英語では同じ「Meat Bun」なので、同じ扱いなのかもしれません。でもなんでスープ扱い?と疑問に思いながらも一安心。ちなみに、600円でした。
次はしじみを探します。
しじみ、魚介類の一番上にありました。「39.海蜆」、カタカナで「シジミ」(そのまま)。英語では「Frizzled Corbiculas Garlic」だそうです。Frizzled(炒めた)、Corbiculas(しじみ)、Garlic(にんにく)ですので、そのままの意味ですね。あってよかった。こちらは1320円でした。
ということで、続いて腸詰を探します。
中華では腸詰は大抵前菜のところにあるのですが、豚料理のところにありました。「17.煙腸」、カタカナで「チョウヅメ」。英語では「Chinese Sausage」、これは素直に納得です。これまで大抵の店で「腸詰」というメニュー名を見てきましたのでこの「煙腸」にはびっくりですが、煙で燻すという状態を僅か二文字で表しているメニュー名は素晴らしいです。こちらは990円でした。
メニューの中に、何気なく蛙がいるのにも驚きです。けっこういい値段ですが注文する人がいるってことですよね、きっと。
さてお目当ての3品が見つかりましたので、店員さんに声をかけてさっそく注文しました。もちろん、ビールも一緒です。こちらは715円。ビールは瓶と生がありましたが、今日は暑くてぐいっと飲みたかったので生を注文しました。
狙っていた3品を注文できて心にちょっと余裕ができましたので、お店の中を見渡してみます。立地条件にしては案外と広い店内には少し大きめのテーブルが10卓ほど配置されていて、奥の広い厨房に沿ってカウンター席が10席。座れたカウンターの端が丁度店内の角にあたるので、全体を見渡しやすいのもよかったですね。
反対側のカウンター付近の天井から、腸詰が吊るされているのも見えます。注文が入るとそこから切って調理するんでしょうね。
開店と同時に満杯か?と思いきや、案外スロースタートで余裕のあるランチの時間のようです。わたし以外はほとんどの人がランチでチャーハンやら焼きそばを注文していましたが、丁度わたしの後のテーブルに座った年配のご婦人3人は「ビールも頼もうかしら?」なんて会話をしていました。ですよね、今日はビールがおいしいはずです。
まずやって来たのは生ビール。あ、ジョッキに「SAPPORO」って書いてありますね。メニューにはグラスの大小の記載がなく一種類だけでしたが、少し小さめのジョッキでした。これは絶対1杯じゃ足りませんね、間違いなく。
続いてバーワン、来ました!今日一番の目的のバーワンです!画像で見るよりも大きい印象で、見た目からしてプルプル。画像で見るよりも実物のプルプル感とおいしそうな香り、たまりませんね。これは絶対にビールだよ、ということで食べる前にビールとのツーショット。
さてさて、いよいよバーワンを食べてみます。表面に十字の切込みが入っているので、そこにスプーンを入れて開けてみると、中には肉を始め具材がたくさん。豚肉、たけのこ、しいたけが入っています。確かに皮は小麦ではありませんが、これは肉まんなんでしょうね。油で揚げているので皿に油がありますが、食べてみると全然油っこくなく、おいしく食べられます。初めて食べましたが、これは来たら必ず食べたい一品です。いろいろな人のレポートには「他の店のバーワンは苦手でも、麗郷のバーワンはおいしく食べられる」とありましたが、確かに単純なだけに味は誤魔化せないのかもしれません。しかも味付けがしょうゆとタレなので、ビールによく合います。お代わりしたいくらいのおいしさですが、できれば他の料理も食べてみたいのでここはぐっと我慢です。
実は少し前にテレビ朝日の『リア突WEST.』という番組で、WEST.のメンバーの小瀧さんが実際にバーワンを台湾の屋台で食べていたのを見ました。その屋台のバーワンは紅糟肉圓(ホンザオバーワン)という紅麹の酒粕の調味料を使ったバーワンで、値段は60元(約300円)と書かれていました。現地の屋台ですから単純に値段の比較はできませんが、その屋台のお姉さんが小瀧さんに「千と千尋のお父さんが食べる料理」と説明し、小瀧さんもそれに大きく納得して注文し、台湾式しょうゆと甘辛ダレで食べて、おいしいと言ってました。
さてさて、問題はこの「千と千尋のお父さんが食べる料理」という部分なのですが、実はお父さんが食べていたプニプニはバーワンではないのです。いつの間にか噂が広まってバーワンということになっていましたが、なんと実際に真偽をスタジオジブリに確認した方がいました。その回答は、「特定のものではない」というものだったようです。そもそも宮崎駿監督は台湾に行ったこともないそうです。
しかしまったく手がかりがないかというとそんなことはなく、原画を担当されていた方は「シーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてあったかも」とも言っていますし、ジブリのレイアウト展での説明書きには「中に、汁気たっぷりの具がつまっている。外の皮はやわらかくまるでトロトロの子羊の胃袋のよう」と書いてあるとも言われています。いずれにせよ、バーワンではない食べ物というのが正しいようです。
バーワンをビールと堪能していると、腸詰がやってきました。そうそう、腸詰と言えばこの見た目です。実はわたし、個人的に中華の前菜が大好きで、3~4品くらいの前菜盛り合わせさえあれば紹興酒1本飲めてしまうのですが、前菜ってたいてい冷製なんです。なので、一切れ口に入れて温かい腸詰だと知った瞬間、思わず飛び出すくらいに目を見開いてしまいました。前に人がいなくてよかった。肉と脂のバランスがよく、丁度いい塩味なので白髪ねぎやパクチーと一緒に食べるとまたビールが進みます。とんでもなくおいしい腸詰、さすがおススメの品と言われるだけのことはあります。
そしてしじみもやってきました。どっさり山積みになったしじみは圧巻です。いくつ入ってるんだろう?と思う一方、この大きめのスプーンで食べるのかなという疑問も。でもすぐに、シェアするためのスプーンなんだと気づきました。一人ですけど、付いてきちゃうんですね。口に入れるとにんにくの味が効いていますが、ベースはしょうゆとタレのようです。小さいのですがしじみの味がしっかり感じられて、幸せな気分になりました。
せっかくなので、3品の画像も撮っておきました。おいしそうです。
案の定この3品にビール1杯では足らずにもう1杯ビールを注文し、一口食べたり飲んだりするたびに幸せをかみしめました。そしてバーワンは食べたものの、まだお腹に余裕がありますので何か追加しようと決定。見ると、壁にこんな大きめのメニューが貼ってありました。
横に「すっぽん料理承ります」とある通り甲魚はすっぽんのことで、紅焼はしょうゆ煮込みのことですので、すっぽんのしょうゆ煮込みということらしいです。でも絶対高いに決まってますので、パス。もう一度メニューを開きます。そういえば耳がおススメと書いていた人もいましたので探してみると、豚料理の一番上にありました。「11.豚耳」、カタカナで「ミミ」(そのまま)。英語では「Ears of Pork」(そのまま)だそうです。880円なのでお手頃ですね。
さて、ビールも終わってしまったので、ここで紹興酒を追加。店員さんが「常温ですか?1合ですか?」と聞いてきましたので、「はい、常温で2合にしてください」と回答。絶対1合で足りるわけないですからね。1合825円。そして紹興酒はすぐにやってきました。
きっと、あらかじめ1合ずつになっているんでしょうね。グラスに注いでくいっと飲むと、また幸せな気持ちになりました。この時点で12時半ですが、込み具合は6割ほど。いい感じにゆったりした時間が流れています。
豚耳が来るまでに少し時間が経過。切るだけなのにゆっくりだなと思っていたのですが、箸でつまんでみるとプニッとしたやわらかい感覚が。まさか!と口に入れてみると、なんと蒸された温かい豚耳だったのです。しかもとてもやさしい味で、プルプルと軟骨のコリコリに打ちのめされました。これがあったら幸せな正月だろうなぁと、また紹興酒を飲みながら一人うなずいていました。
その後さらに「21.炒豚肚」、英語では「Fried Pork Stomach」を紹興酒も終わってしまったので生ビールと一緒に追加注文。ガツは990円で比較的早くやってきました。
細切りのガツを、タレとしょうがで味付けているようです。全体的に基本の味付けは一緒で、料理に合わせて若干変えているという感じがします。でもどれも温かくて、どれもおいしいのには本当に驚きです。年配の方が多いように感じましたが、若い頃からずっと通っていて、その味をお土産に買って帰る人が多いのにもうなずけます。
まだまだ食べられますが、これではエンドレスになってしまいますので今日はここまで。名残惜しいですが荷物と伝票を持って入口横のレジへ向かいます。カードや電子決済が使えないお店ですので、店員さんに伝票を渡し、1万円超えちゃうかな?と財布を開いて待ちましたが、幸い1万円でお釣りがきました。
料理は本当に全部おいしく頂きましたが、インパクトが強かったのはやはりバーワン。まだまだ知らないし食べてない料理がいっぱいですので、次回はぜひ何人かで訪れたいと思います。1人では品数が限られてしまいますので、いろいろ食べられませんからね。
麗郷のバーワン、本当においしいのでぜひ食べてみてください!