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週刊文春の報道を巡る裁判で8日、松本人志さんは訴えを取り下げました。コメントから何が読み解けるのか、元大阪地検検事の亀井正貴弁護士に聞きました。

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松本人志さんのコメント
「松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」

全面対決の様相から一転、訴えを取り下げたダウンタウン松本人志さん。

松本人志さんのコメント
「かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」

去年12月、「週刊文春」に掲載された“性的行為強要疑惑”について“真っ向対立”していた双方。次回の審理が11日に予定されていましたが一転、松本さんが訴えを取り下げたのです。

松本人志さんのコメント
「相手方との間において、金銭の授受は一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です。この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。どうか今後とも応援して下さいますよう、よろしくお願いいたします」

発表されたコメントについて、元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は…

亀井正貴弁護士
「『物的証拠がない』という、『強制性の有無 性加害行為の物的証拠がない』と言っていますから、性加害行為自体は認めていないという前提。もともと私自身は、裁判は得策ではないと思っていた」

──その理由は?

亀井正貴弁護士
「最終的に事実に確定されてしまうリスクがある。もし性加害の問題だけではなく、それ以外の性的な飲み会やっていました。証言や認定が論点となって、法廷でさらされるリスクもある。裁判すること自体は松本さんのリスクの方が大きい。訴えを取り下げること自体が、裁判を進めることが松本さんにとって得策ではないと示されている。(裁判が)長引くことによって活動が制約されるということもあります」

次いで、文春側もコメントを出しました。

週刊文春のコメント
「女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」

吉本興業は松本さんの活動再開について、関係各所との相談の上、決まり次第お知らせすると発表しています。