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クリスマスの主役のケーキがピンチを迎えています。いちごが“姿を消す”事態も起きていますが、一体、どうしてなんでしょうか?

ファミリーマート メディア&プロモーション改革推進部 橋本剛 部長
「お客様は『値上げ』『物価高』と向き合いながらのクリスマスになる」

きょう、ファミリーマートが発表した、今年のクリスマスケーキ。10年以上、定番として売り出してきたケーキは、去年より340円値上げ。4000円の大台を超えました。

ファミリーマート 商品本部FF・スイーツ部 高倉一真 部長
「卵とか、小麦粉といった主になるところが上がってるという傾向」

もはや、物価の優等生とは呼べない「卵」。いま、卸売価格はキロ280円と、11月としてはここ数年で最も高い価格です。

「(卵の値段は)どんどん上がっています。家計を圧迫すると困ります」

今年、鳥インフルエンザは全国で6例感染が確認されていて、きのうも香川で発生しました。実はこの“スピード感”、例年通りではありません。

東京農業大学 元教授 信岡誠治さん
「例年よりペースが早い。出る時期も早いので、懸念される。卵は必需品ですから、価格はもう一段上がる可能性はある」

クリスマスケーキに影を落とすのは、これから出荷の最盛期を迎える「いちご」でも。

OSCあまいけ 青果部 頓阿弥大也さん
「今年は不作らしいので、市場からは『前もって値段は言えない』と聞いている」

農水省によると、去年、いちごは残暑の影響により出荷が遅れ、平年より値上がりしました。今年もすでに“異変”が…

都内の老舗洋菓子店をのぞいてみると、本来の「いちご」ではなく、のっているのは「ぶどう」。

近江屋洋菓子店 五代目 吉田由史明 社長
「(今年は)国産のいちごが安定して届かない。品質もあんまり良くないものが多かった。他のフルーツに代用した」

「卵の高騰」にくわえ、「いちごが不作」になるおそれもあり、クリスマスの主役は姿を変えることを迫られています。