「今すぐにでも結婚がしたい」ひょうろくのリアル恋愛事情…大ブレイクした男に届く衝撃的なDMの中身とは
お笑いコンビ「さらば青春の光」のYouTubeチャンネルや、人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』などでブレイク中のひょうろく。独特な風貌や言動で知名度、人気ともに急上昇の男の謎に包まれたプライベートに迫る。(前後編の後編)
たまの贅沢は、週に2~3回の湯船
今年に入り、急激にメディア出演が増えたひょうろく。ウェブを含めると合計4本のCMに出演しており、現在、飛ぶ鳥を落とす勢いで知名度を高めている。
「これだけ人気が出たら、正直、調子に乗ってしまった瞬間もあるでしょう?」とインタビュアーの意地悪な質問に対し、「あえぇぇ……」とうろたえつつも…。
「えっと……お風呂の湯船に浸かる回数は増えました。昔はガス代がもったいないからと1か月に1回くらいだったのですが、いまは週2~3回くらいは湯船に浸かるようになりました。それがちょっとこう、贅沢だなって……」(ひょうろく、以下同)
どこまでも慎ましやかな性格だが、それは決して“キャラ作り”ではない。
最近引っ越したというアパートも、ドアには薄っすら隙間が空いているし(一応、業者にスポンジで塞いでもらったそう)、風呂は昨今かなり珍しいバランス釜タイプ。
これだけブレイクしているのだから、もう少しグレードの高い家に住めそうなものだが。
「もともと、木造で築30~40年のアパートに住んでいたので、とにかく鉄筋コンクリートの家に引っ越したくて……。
だから、自分的にはかなりステップアップしたなって思ってたら、この前、森東の皆さんがいらっしゃって『なんてところに住んでるんだ』と言われ……。僕的にはかなりお気に入りの家だったんですけど……」
お金をつぎ込むような趣味があるわけでもなく、物欲もない。
休みの日はずっと家に引きこもり、たまにさらば青春の光やヒコロヒーなどの先輩芸人に食事に連れて行ってもらう以外は、ほとんど誰にも会わない生活を送っているという。
「貧乏生活が長かったので、それに慣れちゃってたりするというか……。でも、もう少し余裕ができたら、海外とかにひとりで行って自分のYouTubeを撮ってみたいなーって……。
アイルランドに友だちが住んでいて、ずっと『来て』と言われていたのですが、お金がなくて、さすがに行けないと思っていたので……。いつか、一回行ってみたいなあと思います」
東ブクロは「優しい」、森田は「声が大きい」
ひょうろくの質素倹約な生活スタイルは、服装にもあらわれている。
この日のコーディネートは、ストライプのハイネックトップスに、黒のワイドパンツ、そして「極悪」という文字が刻まれた靴下という、なかなかにハイセンスな着こなし。
そのほとんどはもらいものだといい、中でも、さらば青春の光の東ブクロからもらった「極悪靴下」はお気に入りだそう。
「これ、ドラマの『極悪女王』のグッズらしいんですね。ブクロさんが、Netflixさんから2つもらったので『ひとついるか?』と言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しい! と思って……。
分厚すぎないけど、すごく生地がしっかりしていて、ちょうどいい履き心地で、すごくお気に入りです。めちゃくちゃ履かせてもらってますね」
さらば青春の光を「芸能界の恩人」として慕う彼に、二人に初めて会ったときの印象について聞いてみると。
「森田さんは……ええと……声が、大きかったですね。あと、テレビで見てるよりすごく小柄でした。ブクロさんは、最初、一言も喋ってくれないんだろうなと思ってたら、めちゃくちゃ優しくて……。あ、いや、もちろん森田さんも優しいんですけど……」
そんなさらば青春の光の二人も出演する、バラエティ番組『愛のハイエナ』の特別編では、お見送り芸人しんいち、日本一おもしろい大崎(ちゃんぴおんず)とともに、ひょうろくがホストの仕事に挑戦。客の女性とうまくコミュニケーションが取れず、接客後に泣き出してしまう場面もあった。
「やっぱりその、僕は見た目もよくないので、(ホストは)大変だろうなという心づもりはしていたのですが……こんなに喋ってくれないものなんだと……。しんいちさんが、僕の前にその女性を担当されて『送り指名をもらえるかもしれない』と仰っていたのに、なんか、話が違うなと……。
でも、女性からしたら僕が出てきたらとんでもないというか、お金を払って楽しみに来ているのに、クレーム案件ですよね……」
結婚はむちゃくちゃしたい
普段から、女性とのコミュニケーションはあまり得意なほうではないらしく、どちらかといえば自分から話を振ってくれる女性が好きだという。
これだけメディアで注目を集めているのだから、女性ファンもだいぶ増えたに違いない。
ひょうろくから好かれるために、女性はどんなアプローチをすればいいか尋ねると「え、えええ?」と、とても驚いたような表情を見せた。
「ぼ、僕に好かれるため……ですか? いやあ、あの、僕はガードも何もないので……。むしろ、来てくれたら、僕でいいんですか? ってなっちゃうと思います……。大体の場合、こちらが好意を寄せても、鼻で笑われるばっかりで。
友達としては仲よくできても、異性としてはもう、論外だと言われることが多いです……。でも、女性の言うこともまあまあ理解はできるというか……」
とはいえ、優しくユーモラスなひょうろくの性格に、魅力を感じる女性は少なくないはず。SNSに好意的なDMが届くこともあるのでは?
「DMが来ることはありますが、女性からっていうのはないですね……。おそらく男性の方から『おい、ひょうろく~』みたいな連絡だったり、うんこのスタンプが送られてくることはあります。女性からのお誘いみたいなのは、まったく……」
それでも、恋愛を完全に諦めているわけではないらしく。
「正直、結婚はむちゃくちゃしたいです。子どもとか、家族にすごく憧れがあるので……。でも、まずは本当に健康第一ですね。なんか、やっぱり、普通に生活できているっていうのがありがたいことなので。バーッと頑張って、そのあとにサクッと死ねるのが幸せだなぁって思います」
どこか愛らしく、見れば見るほどクセになる。不思議な魅力にあふれたひょうろく。どこまでも愛らしいこの男の快進撃にこれからも期待したい。
取材・文/渡辺ありさ 撮影/恵原祐二