日経225先物は11時30分時点、前日比690円高の3万9350円(+1.78%)前後で推移。寄り付きは3万8950円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8970円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。その後は軟化し、現物の寄り付き時には3万8690円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただし、売り一巡後はショートカバーとみられる動きが強まり、中盤にかけて節目の3万9000円を回復。その後は3万9000円を挟んでもみ合う形が続くなか、終盤にかけて上へのバイアスが強まり、3万9400円まで上げ幅を広げた。

 日経225先物は現物市場の開始直後に3万8690円まで軟化したものの、その後は強い基調を継続している。米大統領選の開票結果が伝えられるなか、トランプ氏優勢との報道から、初動はショートを誘う形になったようだ。ただし、グローベックスの米株先物が強い動きをみせていたこともあり、大統領選通過後をにらんだ動きにより、ショートカバーのほか、押し目狙いのロングが優勢になったとみられる。ランチタイムでは3万9570円まで買われる場面もみられ、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9410円)を突破し、10月31日に付けた戻り高値3万9720円が射程に入ってきた。

 NT倍率は先物中心限月で14.47倍に上昇した。25日移動平均線(14.46倍)を上回り、一時14.50倍まで上昇する場面もみられた。25日線水準を上回っての推移が続くようだと、NTロングが強まる可能性がありそうだ。

株探ニュース