大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK

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 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、百舌彦を演じる本多力の声を紹介する。

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――ぼんやりとする道長の様子を見て
もう悲しいというか、マジで柄本さんというか道長様がマジでホンマに死にそうな感じだったんですよね。なかもう哀しみ、哀愁のほうの哀しみがむちゃくちゃ…。「なんとかして生きてください」っていうふうに思いました。自分がお薬を持っていっても認識しても、一切飲もうとしないという。だから何か一種諦めている。ただ体調が悪いだけではない。諦めているというか、みたいなもので自分の無力感も感じましたし、たぶん自分じゃ何もできない、ただ祈るしかできないという。それを見て感じました。

――百舌彦から見た、まひろと道長の関係
「わからない関係」だと思いますね。婚姻関係を結んでいるわけでもないですし、恋人のように出会ったわけでもないし、でも何かの折にわざわざ家に行ったりとか、どんな関係ってわからずだと思いますね。その時代において、一個の言葉で形容できるような関係ではないと思うんですね。

今だったら「ソウルメイト」とか、そういう言葉があると思うんですけど。だから本当に「わからない関係」が一番もしかしたら合っているのかなって。今考えたら新しい関係性というか、見たことがない二人だけにしかない関係性なんじゃないかなと思います。

そこは立ち入れないでしょうし、ついて行って、ついて帰るっていうことしか自分はできない。あの距離感だから普通に4年くらい会ってなかったりもするじゃないですか。でも会っても戻れる。そういう友達とかはみなさんいらっしゃるでしょうけど、それが男女であったり、かといって会うたびに何かそういう抱擁したりとか、口づけをしたりするわけでももうないじゃないですか。年とともに変わるのかもわからないし、美しい関係だなとは思いますけど。