島田麻央 16歳の誕生日に誓い「笑顔で終われるように」オシャレにも興味“ピアスの穴開けたい”
フィギュアスケート女子で世界ジュニア選手権2連覇中の島田麻央(木下グループ)が、16歳の誕生日を迎えた30日、京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで練習を公開した。初出場優勝した27日の東日本選手権(青森)を制して間もないが、疲れが残る中で、大会中に崩れていたジャンプを入念に修正。誕生日ケーキに笑顔を見せ、新たな一年の誓いや、私生活での願望を語った。
ジュニア世代のスーパーホープも、ついに16歳。練習後、島田は用意された好きなキャラクター「ハンギョドン」の誕生日ケーキを前に、ろうそくの火を笑顔で吹き消した。そして新たな一年の抱負を語った。
「15歳は本当に悔しいことも、うれしいこともたくさん経験できた。今シーズンはもっとたくさんのことを経験して、昨年よりも笑顔で終われる試合が増えるように」
昨季は12月のジュニア・グランプリファイナル(北京)、3月の世界ジュニア選手権(台北)で、ともに日本勢初の2連覇を達成。ジュニアの国際大会は負け知らずだが、進化へ歩みを止めない。劇団四季の舞台劇や、浜田美栄コーチの勧めで日本舞踊も鑑賞。島田は「手の使い方が少し似ている。まねができたら」と異なる舞台の表現者から学びを得た。
一方で、私生活では年相応な願望ものぞかせた。「ピアス(の穴)を開けてみたいし、ネイルも…」。オシャレにも興味が尽きない年頃。「ずっと開けたいって言っているけど、ちょっと怖くて。今季中に(ピアスを開けに)行きたい」と笑顔で話した。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪は年齢制限で出場できないが、目前に迫る大きな試合には力が入る。12月のジュニア・GPファイナル(フランス・グルノーブル)では史上初の3連覇、シニアの全日本選手権(大阪)では初優勝の期待がかかる。「もちろん取りたい思いはあるけど、それ以上に自分が目指している演技を」と氷上での奮闘を誓った。
◆島田麻央(しまだ・まお)2008年10月30日、東京都小金井市出身。母が元世界女王の浅田真央さんのファンだったことから「麻央」と名付けられ、5歳でフィギュアスケートを始めた。小学6年だった21年3月、京都府選手権で国際スケート連盟(ISU)非公認ながら日本女子初の4回転トーループに成功した。22〜23年、23〜24年シーズンに世界ジュニア選手権、ジュニア・グランプリファイナルで、ともに2連覇。特技は縄跳び、趣味は料理と食器集め。