なでしこジャパンの戦いぶりに賛辞を贈るシン・サンウ監督。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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  10月26日に国立競技場で開催された『MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024』で、日本女子代表は韓国女子代表と対戦した。

 序盤から試合の主導権を握るなでしこジャパンは、32分にCKから北川ひかるのヘディングシュートで先制。34分にはショートカウンターから藤野あおばが追加点を挙げると、その3分後にも田中美南のゴールで加点し、前半だけで3点のリードを奪う。

 後半に入って56分、右サイドを突破した守屋都弥のグラウンダーのクロスを途中出場の谷川萌々子が右足ダイレクトで決めてみせる。その後も韓国の反撃をシャットアウトし、4−0の快勝を飾った。

 なでしこジャパン相手に4失点を喫して完敗した韓国のシン・サンウ監督は、「やはり相手は強いチームだった」と試合を振り返り、日本の強さに脱帽した。
【画像】北川・藤野・田中・谷川のゴールでなでしこ大量得点!五輪後初の親善試合は韓国相手に4発快勝!|国際親善試合 なでしこ 4−0 韓国女子代表
「今回、対戦する前に日本の試合をたくさん見た。映像で見た時も上手いと思っていたが、実際に目の当たりにすると、さらに細やかな動きや身のこなしが大変優れていると感じた。サッカーを非常に簡単にやっているようで、コンパクトで簡潔なプレーをしているイメージを持った」

 また、日本で特に印象に残った選手を訊いてみると、「ディフェンスには非常に素晴らしいプレーヤーが揃っている」としつつ、「GKの山下(杏也加)選手、4番の熊谷(紗希)選手、そして攻撃では清家(貴子)選手だ」と3人の名前を挙げた。

 見事なゲームメイクで存在感を発揮した長谷川唯や、チームの4点目を奪うなど途中出場からインパクトを残した谷川萌々子ではなく、守備を支えたベテラン2人と、攻守にハードワークしたアタッカーが敵将の目に留まったようだ。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)