協定書に署名する(左から)松谷社長と藤井町長(町役場で)

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 イタリア料理のファミリーレストランチェーン大手「サイゼリヤ」が、岐阜県神戸町(ごうどちょう)西座倉地区の工場用地に新工場を建設する。

 国内外で約1500店舗を展開しており、国内店舗の増加に伴い、サラダ、スパゲティ、ピザなどの生産体制を強化するのが狙い。同社の国内工場では最大規模になるという。

 用地は、町西座倉土地区画整理組合が分譲する事業地の一部。東海環状自動車道・大野神戸インターチェンジ(IC)に隣接した関東、関西の中間に位置する好立地で、県の仲介もあり、同社の進出が決まった。

 新工場は鉄骨4階建ての延べ床面積約2万9000平方メートルで、敷地面積は約2万7342平方メートル。2026年1月着工、27年4月完成予定とし、約95億円を投資する見込み。従業員数は約220人。

 同社は17日、地権者らと土地売買契約に関する覚書、町と企業立地に関する協定書を交わした。調印式が町役場であり、松谷秀治社長、藤井弘之町長ら関係者が出席した。

 松谷社長は「岐阜は日本の真ん中にあり、水が良く、野菜がおいしい。皆さんに喜ばれ、地元に貢献できる工場にしたい」とあいさつし、藤井町長は「町の将来、命運がかかっている事業だ。町として全力で支援していきたい」と述べた。