イーロン・マスク氏(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米実業家イーロン・マスク氏がロシアのプーチン大統領と定期的に連絡を取り合っているとの米紙報道について、米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官は25日、ワシントンで開かれたイベントで「調査が必要だ。本当ならNASAや国防総省、情報機関にとって懸念すべきことだ」と語った。

 マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める宇宙企業スペースXは、米国が定期的に国際宇宙ステーションへ飛行士を送る唯一の宇宙船を持つ。米軍関連の人工衛星打ち上げも担うほか、衛星インターネットサービス「スターリンク」はロシアの侵攻を受けるウクライナも利用し、安全保障分野でもスペースXへの依存度が高まっている。