ドラフト1位指名された関大・金丸夢斗は、井上一樹新監督(右)からドラフト会議の入場パスをかけられて笑顔をみせる(カメラ・義村 治子)

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 4球団競合の末、中日から1位指名を受けた関大・金丸夢斗投手(21)が25日、大阪・吹田市内の同大学で指名あいさつを受けた。井上監督と握手を交わした最速154キロ左腕は「最終的には日本一の投手になるのが目標」とし、26年WBCについても「もちろん狙っている」と自身2度目の侍入りを熱望した。

 3月に侍ジャパン初選出。愛工大・中村、明大・宗山らと共にアマから抜てきされると、同7日の欧州戦(京セラD)で、2回を4奪三振の完全投球デビュー。2年後の大舞台を見据える。

 備わっているのは実力だけではない。あいさつの際には開口一番、「あれだけのガッツポーズをしていただいて、ありがとうございます。肩、大丈夫ですか?」と切り込み、指揮官の心を摑んだ。井上監督も「ドラゴンズのエース、後には日本を代表するエースになってほしい」と期待を寄せる。

 選手と監督で立場は異なるが、共に“1年生”の2人。「同じスタートラインで臨みたい」とする指揮官の熱意を受け取め、左腕は「即戦力として、1年目から2ケタ勝利して、力になれるように。息の長い選手になりたい」と意気込んだ。(森下 知玲)

 〇…井上監督が「脱臼した」としていた左肩の万全を強調した。24日のドラフト会議で金丸との交渉権を引き当てた際、左手の拳を振りかざした“ガッツポーズ”が話題に。この日は新幹線のホームやホテルで、すれ違う人から「肩、大丈夫?」と心配され、「はしゃぎすぎた。この場をお借りして謝罪させていただきます」とタジタジに。「熱意は伝わった。もう大丈夫」と、また左肩を回した。