G球場でキャッチボールをする井上(カメラ・今成 良輔)

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 巨人・井上温大投手(23)が、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9〜24日)に出場する侍ジャパンのメンバー入りが決定的となったことが25日、分かった。日本ハム・伊藤大海投手が下半身のコンディション不良で辞退する意向で、代役として白羽の矢が立った。選ばれれば、自身初の日本代表となる。

 今季は中盤から先発ローテに定着し、自己最多8勝(5敗)をマーク。DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)では第4戦に先発。5回まで完全投球するなど、6回1失点の好投を披露した。井端監督は今年3月に行われた本紙インタビューで井上について「勢いのある球を投げている。安定感が出てきたら非常に楽しみ。見た目より球が速く、切れがあるタイプ」とネクスト侍候補に挙げていたが、期待通りの成長ぶりで、侍に名を連ねることになった。

 現状、侍の先発陣は巨人・戸郷、阪神・才木、中日・高橋宏の3本柱が中心。大会では4連戦もあることから先発は5枚は必要と見られ、楽天・早川らとともに、井上も候補の一人として加わることになりそうだ。今大会で活躍すれば、26年のWBC、28年ロス五輪といった大舞台も視野に入る。

 また巨人からメンバー入りしていた岡本和真内野手(28)と吉川尚輝内野手(29)は、この日、大会を辞退することが正式に決定した。岡本和はDeNAとのCS最終S中に腰痛が悪化、吉川はろっ骨の骨折が完治していないため。日の丸への強い思いがあり、ギリギリまで出場の可能性を模索したが、万全で臨めないと判断した。侍側は、速やかに代替選手を決め、発表する方向だ。

 急成長中の左腕は、戸郷、大勢とともに、侍の一員として世界一を目指し戦う。