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 アルピニスト・野口健氏(50)が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党が衆院選で非公認とした「裏金候補」側に公認候補と同額の2000万円を支給していた問題について言及した。

 石破茂首相(自民党総裁)は24日、広島市の街頭演説で、「裏金候補」側への2000万円支給を問題視した共産党機関紙「しんぶん赤旗」に反論。2000万円は「非公認候補ではなく政党支部に出している。このような時期に報道が出ることに誠に憤りを覚える」と述べた。

 一方、立憲民主党の野田佳彦代表は「裏公認だ」と重ねて批判し「首相は反省の下に非公認としたと説明していたが、うのみにしたらいけなかった」と非難。

 国民民主党の玉木雄一郎代表も福岡市で、自民公認候補の政党支部に公認料と活動費を合わせて2千万円が支給されている点に着目。非公認候補側への支給額と同額だとして「自民は反省していない。政治を変えよう」と呼びかけた。

 野口氏は、この問題について辛坊治郎氏が自身の見解を述べたスポニチ・アネックスの「辛坊治郎氏 裏金議員側に2000万円で石破首相の釈明に私見『うそではないが…。こんなややこしい時に』」と題した記事を引用し、「いくら『選挙で使えるものではない』と言ってもこのタイミングでは理解されないだろう。自民執行部のセンスが致命的。非公認で戦っている候補者にとっても迷惑な話」とつづった。

 続く投稿では「しかも、事前連絡なしにいきなり振り込まれてくるってどんな神経をしているのだろうか。選挙後ならまだしも理解不能。非公認の候補者たちは腹を括って必死に戦っているであろうに。これで自公過半数割れが決定的になるのではないでしょうか」と自身の見解を記した。