竜王戦第3局初日の昼食で佐々木八段はメニュー外の品を頼んだ(25日、京都市の仁和寺で)=若杉和希撮影

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 藤井聡太竜王に佐々木勇気八段が挑戦する将棋の第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第3局が25日、京都市の仁和寺で始まり、初日の昼食が両対局者に提供された。

 佐々木八段はメニュー外の注文を敢行し、関係者を慌てさせた。

 藤井竜王と佐々木八段には事前に仁和寺対局のメニューブックが渡されていた。勝負めしに佐々木八段はビーフカツサンドイッチ(ホテルオークラ京都)を注文した。そして、メニューブックに載っていないミネストローネスープかコーンスープ、さらにフルーツ盛り合わせをオーダーし、仁和寺の僧侶らは「やばい」「そう来るとは思わなかった」と口にし、焦った様子でホテルに電話をしていた。

 ホテルオークラ京都はメニュー外のスープもフルーツ盛り合わせにも対応し、コーンスープを仁和寺に届けた。フルーツはサンドイッチのボックスに入れる形で挑戦者の要望に応じた。今期の竜王戦七番勝負では、第1局の昼食2人前のオーダーなどが将棋ファンの話題となった佐々木八段だが、本局ではメニュー外の品を頼むという大胆不敵な「新手」を披露した。

 藤井竜王は梅乃点心(糸源)という松花堂弁当のジャンルに属する昼食の注文だった。オーソドックスに京都らしさを堪能している。(デジタル編集部 吉田祐也)