英クラブで覚醒…欧州日本人が「並外れた技術だ」 すでに4発、逆足ボレー弾に驚き「ハイレベル」
英3部バーミンガム岩田智輝が躍動、攻守の働きぶりを監督絶賛
今夏に英3部バーミンガム・シティに加入したMF岩田智輝はここまで公式戦9試合で4得点と得点力を発揮してチームに貢献している。
チームを率いるクリス・デイビス監督は「守備的MFとして獲得したが、素晴らしいゴールスコアラーになった」とその活躍を称えている。英公共放送「BBC」が報じた。
27歳の岩田は前所属のスコットランド1部セルティックではなかなか出番が得られず、バーミンガムに活躍の場を求めた。韓国代表MFペク・スンホとのダブルボランチで定位置を掴み、リーグ戦7試合で3得点、EFLトロフィー(国内カップ戦)2試合で1得点と高い得点力を示している。
現地時間10月22日に行われたボルトンとのリーグ戦第13節では相手選手が頭で跳ね返したクリアボールを左足インサイドのダイレクトボレーで叩き込む鮮やかなゴールを決め、2-0の勝利に貢献していた。
バーミンガムのデイビス監督はBBCラジオで「我々は彼を守備的MFとして獲得したが、素晴らしいゴールスコアラーに変わった。彼が決めたゴールはどれも本当にハイレベル。彼はさまざまな角度やポジションからゴールを決めることができる。しかし、今回(ボルトン戦のゴール)が最高のものだっただろう。なぜなら高いところから落ちてきたボールを(利き足とは)逆の足で決めた。並外れた技術だ」と岩田の得点力や技術力の高さを称賛していた。
さらに指揮官は「彼の素晴らしさは得点を決めることだけではない。彼は謙虚で、チームのためにハードワークをしてくれる。毎試合万全の準備をして臨んでいて、だからこそ我々にとって重要な存在だ。試合終了間際に2-0でリードしていたとしても、彼はプレスをかけ、相手を追いかけていた」とゴール以外での貢献度の高さについても賛辞を送っていた。
岩田の活躍もあって連勝を飾ったバーミンガムは1試合消化の多いレグザムに勝点4差をつけて首位に立つ。1年での2部復帰に向かうなか、27歳の日本人選手がチームの中心として絶大な存在感を放っている。(FOOTBALL ZONE編集部)