チップス&メディアは、ビデオコーデックIPのプラットフォームWAVE6をベースにした次世代のマルチスタンダード・ビデオコーデックIP「WAVE6 Gen2+」シリーズを発表しました。

 

チップス&メディア「WAVE6 Gen2+」

 

チップス&メディアは、ビデオコーデックIPのプラットフォームWAVE6をベースにした次世代のマルチスタンダード・ビデオコーデックIP「WAVE6 Gen2+」シリーズを発表。

「WAVE6 Gen2+」シリーズは、WAVE6の包括的なアーキテクチャを活かしつつ、高い処理性能と高品質画像を実現するために新設計されたマルチスタンダード・ビデオコーデックIPシリーズです。

新アーキテクチャにより、より高効率な帯域幅、最小回路サイズ、低遅延を実現するよう改善され、PSNR/SSIM等の指標による画像品質では、従来のWAVE6シリーズと比較して大幅に改善されています。

これらの改善は、画像品質に直接影響する主要なエンコード要素とアルゴリズムを最適化することで実現されています。

新アーキテクチャにより、シングルコアにおいてコアクロック550MHz(デコーダーは500MHz)で8K30fpsの処理が可能となり、VP9デコーダーを含むWAVE6シリーズのすべてのビデオコーデック(HEVC、AVC、AV1)をサポートします。

さらに、VVCおよびAV2デコーダーも順次追加される予定です。

また、ホストコマンドを処理する小型の組込みプロセッサを備えており、ホストCPUの負荷を大幅に低減します。

一方、半導体実装を容易にし、実用的な論理合成とパフォーマンスを両立させるために2つのクロックドメインを設けています。

1つはビデオエンジンコア用、もう1つはエントロピーエンジン用です。

さらに、帯域幅を節約するために、参照フレームに独自のフレームバッファー圧縮(CFrame10TM)を使用しWAVE6シリーズよりも帯域幅効率を5〜10%改善させています。

サイズに関しては、面積比でWAVE6デュアルコアバージョンの3分の2程度となり、コスト削減に貢献します。

消費電力につきましては、C&M社の電力推定ツールによる最適化により、クロックゲーティング比を高めると同時に電力制御のためのより緻密なクロック分配制御が提供されます。

エンコーダーでは従来通り各種のビットレート制御(FixedQP/CBR/VBR/CVBR、Frame-level/CU-level)、カスタムマップ機能等が提供されます。

画像の入出力インターフェースにおいては、サードパーティのフレーム圧縮方式(AFBC、PVRIC)に対応可能であり、さらに、回転/ミラー、色空間変換(RGB/YUV変換)、422/444から420形式への変換などのオンザフライでの前処理/後処理機能もサポート可能です。

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