警視庁

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 SNSの「闇バイト」を実行役にした強盗事件を巡り、関連が疑われる事件は6都道県で19件に上ることが捜査関係者への取材でわかった。

 このうち11件は、指示役が使っていた秘匿性の高い通信アプリのアカウントが重複するなどしており、警視庁などの合同捜査本部は、同一のグループが関与したとみている。

 捜査関係者によると、8月下旬から相次いだ一連の事件では、強盗致傷や監禁容疑などで30人以上の実行役らが逮捕されている。このうち5都県の11事件で、指示役のアカウントが約30個確認された。

 「赤西」というアカウントは神奈川県厚木市の中古品店(8月31日)や、同県鎌倉市の質店(9月3日)など4事件で浮上。「小山」のアカウントは両市の事件に加え、さいたま市西区の住宅(同18日)など計4事件で使われていた。

 栃木県芳賀郡では9月11日に住居侵入未遂事件が発生し、実行役は「織田信長」「明智光秀」などのアカウントから指示を受けていた。「織田信長」のアカウントからは、前日の同10日深夜〜翌11日未明に東京都練馬区の駐車場で起きた監禁事件でも指示が出ていた。

 合同捜査本部は、確認された19件のうち、4都県で発生した14の強盗事件を重点的に捜査。他の5事件についても各県警などと情報共有し、関連を調べる。