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(MCU)のバッキー・バーンズ役で知られるセバスチャン・スタンは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)以前、J・J・エイブラムス監督『スター・トレック』(2009)の主演候補になっていた──。ポッドキャスト「」にて自身が明らかにした。

2000年代前半から俳優としてのキャリアを歩み始めたスタンは、2007年に「ゴシップガール」のカーター・ベイゼン役を獲得。いくつもの映画に脇役として出演を重ねながら、なんとか役をつかみたいとオーディションに挑戦していたという。「なんとかして出たかった、しかし出られなかった映画はいくつかあります。タイトルは覚えていませんが、ラッセル・クロウの映画にも出たかった」

そのなかのひとつが、映画『スター・トレック』のジェームズ・T・カーク役だ。物語の主人公であるこの役柄を最終的に射止めたのはクリス・パインだったが、スタンによると「僕がはじめて役をつかみかけた最初の作品のひとつ」だったという。

「パラマウントのスタジオで(J・Jと)スクリーンテストをしました。僕のマネージャーは、(過去作でカーク役を演じた)ウィリアム・シャトナーと僕がどれだけ似ているかを見せるため、彼(シャトナー)の写真をすべて再現して(J・Jに)送るよう、別の写真撮影をさせたんですよ。それでもダメだったんです。」

また、もうひとつ出演できなかった大作映画がDC映画『グリーン・ランタン』(2011)だった。同じくスクリーンテストに参加したが、こちらも努力が実を結ぶことはなかったのである。「(スクリーンテストにいたのは)僕以外にジャスティン・ティンバーレイクやジャレッド・レト、ライアン・レイノルズ……。“こりゃダメだ、受かるはずがない”と思いました」と振り返る。現場で顔を合わせることはなかったというが、ライバルの名前を知ることは「決して良い気分じゃないですよ」と笑った。「自分と比べながら“これは落ちたな”と思うなんてね」

もっとも、スタンがもし『スター・トレック』や『グリーン・ランタン』に出演していたら、バッキー・バーンズ役に選ばれなかった可能性は高い。その場合、スタンのキャリアは今とはまったく違ったものになっていたはずだ。「今から思えば、受からなくてよかったような気もします。彼らのように大きな注目を浴びることができたかわからないし」とも口にしているスタン。当時から自身の映画初主演までにはやや長い時間を要したが、現在の唯一無二の活躍ぶりは世界中の映画ファンが知るところだ。

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