発売に先駆けて「ジャパンモビリティショー2024」で先行展示されたアウトランダーPHEV

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 自動車の最新技術やデザインに関する情報を紹介する「ジャパンモビリティショー2024」が15日から、千葉県・幕張メッセで開催。三菱自動車工業は出展テーマである「カーボンニュートラル」の観点から、31日に発売予定の人気SUVモデル「アウトランダー PHEV」を先行展示した。

【写真7枚】ジャパンモビリティショーで先行展示された「アウトランダーPHEV」 ド迫力のモニター!

 「PHEV」とは「プラグインハイブリッドカー」の略。従来のハイブリッドカーは、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたもので、減速するエネルギーを電気として蓄える「回生ブレーキ」も併用するなどしてモーターを回すことで走行をアシストする形式。バッテリーは比較的小型のものを搭載している。PHEVは大きなバッテリーを搭載することで、従来に加えて外部から充電もできる、いわば「電気自動車」と「ハイブリッド」のいいとこ取り。充電すれば電気自動車として使うこともでき、もちろん従来のハイブリッドカーのように走行中の充電も可能だ。

 今回は2021年に発売された現行車から大幅改良しての再登場。具体的にはバッテリーが刷新され、電気のみでの航続距離が100km以上に更新された。担当者は「電源としての利用でも、大げさに言えばIHコンロやドライヤーなども十分使えます」と話し、より「電動自動車」としての完成度を上げた。また車内中央のモニターは9インチから12.3インチへ大型化し、視認度も抜群。シートにはベンチレーション(通気性を上げる仕組み)がほどこされ、運転中の快適性も向上した。

 約3年ぶりの刷新ということで、担当者も「予約受注はかなり来ている状況。お客さんも多く見に来ていますし、手応えはありますね。月間目標販売数は1000台だが、もっと売れるかなと」と自信満々。買い替えを含め、現行ユーザーからの熱視線も感じているようだ。

(よろず~ニュース・髙石 航平)