松本人志(C)日刊ゲンダイ

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 コント日本一を決める「キングオブコント2024」(TBS系)が開催され、ラブレターズ(塚本直毅=39、溜口佑太朗=39)が5回目の決勝戦挑戦にして、エントリー数3139組の頂点に立った。

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 決勝戦に進んだのは、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室、コットン、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディの10組。

 ファイナルステージはファイヤーサンダー、ロングコートダディ、ラブレターズの3組で争われ、ラブレターズが僅差をものにした。

■「審査員の好み」がトレンド入り

 1本目のネタは、「引きこもりの息子がどんぐりユーチューバーとして活躍していたコント」、2本目は、「外国人が海でナンパした女性がジュビロ磐田の熱狂的ファンだったコント」。一言で説明するのが難しいひねりの利いたコントだった。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。

「優勝したラブレターズの2本のコントは、いずれもはっきりしたボケ・ツッコミのやりとりがない文学的な味わいのあるネタでした。卓越した演技力を生かして、見る人を2人の世界に引き込むことに成功していましたね。上位3組の最終結果が2点差以内という大接戦になったのは、それだけ大会のレベルが上がっているからでしょう。来年以降もこのぐらいのハイレベルな戦いが続くことが予想されます」

 一方で、昨年まで審査委員長的なポジションにあった松本人志が不在になったことで、ニッポンの社長の辻皓平が、審査に対して「ま、これは審査員さんの好みなんで」と言い放ち、Xで“審査員の好み”が一時トレンドワード入りした。

「しかし、松本さんがいてもいなくても最終的な結果にはそれほど影響はなかったと思います。松本さんが抜けたことばかりが話題となっていますが、当時から松本さんも同じ点数を持っている審査員のひとりに過ぎず、普通に考えてひとりの審査がそこまで審査に影響するとは考えられないからです。審査の中身そのものは、プロの芸人なら、誰がやってもそんなに大きく変わるわけではないと思います」(遠田氏)

 つまり審査員の多少の好みの差はあれど、みんなつわもののコント巧者であるので、客観的にコントのよしあしを見る目は持っているというわけだ。

 となると、公正な評価は可能ということとなり、“松本人志不要論”はますます加速するかも知れない。

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 キングオブコントが無事終了したということは、松本人志の影はどんどん薄くなっていくのではないだろうか。●関連記事【もっと読む】松本人志は「性加害認定」ならジャンポケ斉藤と同様の厳しい処分も…文春側と和解決裂で再び裁判へ…では、松本にとって不利な状況が重なり始めている現状を伝えている。