楽天・今江敏晃監督「去就」問題、元監督は「納得いかない」苦言 「報道が事実なら球団は反省してほしい」
プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏が2024年10月10日にユーチューブを更新し、楽天の今江敏晃監督(41)の去就問題に関して私見を述べた。
「来年もし違う人が監督をやっても受けるひとがいない」
スポーツ紙などのメディアは10月2日、一斉に今江監督の来シーズンの去就が「白紙」であると報道。そして、今シーズンの全日程が終了した9日に、楽天が来シーズンの続投を要請しない方向であると報じた。
2年契約の1年目だった今シーズンは、セ・パ交流戦で球団史上初の優勝を果たした。リーグ戦では最後までロッテとクライマックスシリーズ(CS)進出をかけて争ったが、結局4位に終わった。
動画は、楽天が続投要請をしない方向にあるとの報道前に収録したもので、この報道を元に大久保氏は一連の去就問題について自身の意見を述べた。
「来年もし違う人が(監督を)やっても、受けるひとがいないと思う。受けるひとはよほどやりたいひと。監督をやりたくて、やりたくて仕方がないひと。(年俸)2000万円でもやるひと」
大久保氏は12年に楽天の1軍打撃コーチに就任。その後、2軍監督を経て15年に1軍監督に就任するも、チームはリーグ最下位に終わり、15年シーズン限りで監督を退任した。
「交流戦優勝するのはむちゃくちゃ難しい」
わずか1年で退任した自らの経験から「本当に苦しむよ。そういう扱いを受けている監督というのは」と切り出し、「もうやめた方がいいと思う。苦しむなって。そんなことされてまでやる仕事じゃないよ。もし事実ならということで話しているけど。それが報道に出ているのだから」と今江監督を気遣った。
大久保氏は交流戦で優勝した今江監督の手腕や、リーグ戦でも終盤までロッテとCS進出をかけて争ったことを高く評価し、次のように持論を展開した。
「交流戦優勝するのはむちゃくちゃ難しい。パ・リーグは完全に攻撃的な野球をやっていたのに、そこ(打線)にピッチャーを入れなくちゃならない。交流戦初優勝ですごく盛り上が手、賞金何千万円ももらっているわけじゃない。監督の手腕がないわけない。それがあってこの騒ぎは、俺は納得がいかない」
そして、こう続けた。
「こういうことが報道に出ることを2度と見たくはないし、もし報道が事実だとしたら球団は反省していただきたい。いい人材がいなくなる」
スポーツ紙の報道によると、今江監督の退任の可能性は高く、後任として渡辺直人ヘッドコーチ(43)や元監督の三木肇2軍監督(47)が候補になっているという。