国民民主党の玉木雄一郎代表(2021年撮影)

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国民民主党の玉木雄一郎代表が2024年10月9日の党首討論で、衆院選で政策活動費を使用すると明言した石破茂首相(自民党総裁)に対し、「何に使い、誰に渡したのか分からないお金で選挙をすれば、選挙自体が歪む」と批判した。

政策活動費の見直しに関する結論を出していくと答弁した石破首相に、玉木氏は「反省がないんですか! 自民党を変える前に、石破総理自身が変わってしまった」と厳しく指摘し、党首討論は散会となった。

「問題発言ですよ」と玉木氏

衆院選(15日公示、27日投開票)で「1円も政策活動費は使わないということを名言してください」と玉木氏が問うと、石破首相は「適法な範囲内において、現在許されております政策活動費を使うということは、可能性としては否定はいたしません」と述べた。

これを受け、玉木氏は「問題発言ですよ」と批判。国民民主党では政策活動費を廃止したとしたうえで、「収入に関して分からないものを計上して、選挙で戦うんですか。選挙でどのように使うんですか」と質問。石破首相は「法律に許された範囲内で適切に使うということでございます」と話した。

その後も、石破首相は同様の答弁を繰り返した。「お金で政治を捻じ曲げるようなことは一切考えておりません」と述べたが、玉木氏は「何に使い、誰に渡したのか分からないお金で選挙をすれば、選挙自体が歪む」と批判した。

さらに玉木氏は、衆院選で政策活動費を使わないことを求めたが、石破首相は「これから先、政策活動費をどうするかいうことにつきましては、きちんと結論を得てまいります」と回答した。

持ち時間がなくなった玉木氏は、最後に「反省がないんですか! 自民党を変える前に石破総理自身が変わってしまった」と厳しく指摘した。