1977年8月20日に打ち上げられた惑星探査機「ボイジャー2号」のイメージ図/NASA

(CNN)米航空宇宙局(NASA)は3日までに、エネルギーを節約するため、惑星探査機「ボイジャー2号」の観測機器の一つの電源を落とす決定をしたと明らかにした。ボイジャー2号は現在、地球から約209億キロ離れた宇宙空間を移動している。

技術者は9月26日に「PLS」と呼ばれる機器の電源を落とすコマンドを送信した。PLSは太陽風の観測に利用されていた。

NASAによれば、地球からボイジャー2号にメッセージが届くのに19時間、返信を受信するのに19時間かかる。

NASAはボイジャー2号について、少なくとも一つの観測機器を2030年代まで運用し続けることができると見ている。

NASAは、47年にわたって運用されているボイジャー2号に対し、プルトニウムによる電力供給が減るなか、さまざまな観測機器の電源を落とすためのコマンドを定期的に送信しなければならなかった。ボイジャー2号には、三つの放射性同位体熱電気転換器が搭載されており、崩壊するプルトニウムから放出される熱を電気に変換している。