先発し、力投した木村大

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 ◆ウエスタン・リーグ 広島1―9ソフトバンク(29日、由宇)

 ソフトバンクの木村大成投手(21)が今季最終戦で2勝目を挙げた。先発で5回を2安打無失点。前回対戦した7日は3回途中3失点で降板しただけに「前回の広島戦で打たれていたので、抑えられてすごくうれしい」と笑みをこぼした。

 2回まで三者凡退。1死から初安打を許した3回も無失点に抑えた。5回は2死から安打と死球で一、二塁としたが、続く打者を三ゴロ。「真っすぐの勢いが良く、コースにもしっかり投げ切れた」。15のアウトのうち、外野に飛んだフライはわずか三つだった。

 2022年に北海道・北海高からドラフト3位で入団し、今季は2軍で4試合に登板して2勝1敗。5月に一度登板したが、思うような投球ができず、川越英隆4軍投手コーチとともに約1カ月間にわたってフォームを見直し、懸命に立て直した。

 この日は140キロ台中盤の直球に切れのあるスライダーを織り交ぜ、1奪三振の打たせて取る投球を披露。5回を60球と快調なテンポで投げ抜いた左腕は「あの時があるから、今があるのは間違いない。もっともっとレベルアップしないといけない」と意気込んだ。

 同じデーゲームで行われた1軍の日本ハム戦では、同じ左腕で2年目の前田純がプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。「来年は2軍ローテに定着してしっかり結果を出して、1軍で投げられるようにしたい」。まずは10月上旬から始まるみやざきフェニックス・リーグをアピールの場にする。

(浜口妙華)